なが~いつきあい!味な友だち:大塚製薬「ポカリスエット」

2002.07.10 83号 13面

水分+イオン(電解質)=“カラダの水”。この“カラダの水”に近い飲料として開発されたのが、大塚製薬(株)の『ポカリスエット』だ。一九八〇年の発売から二二年間、発汗により失われた水分とイオンをスムーズに補給できる飲料として、スポーツばかりでなく日常生活の中でも人々の渇きを癒している。

「渇いた身体にやさしく吸収できる飲み物を」そんな思いから人々の健康な身体づくりをサポートする「飲む点滴」の発想から『ポカリスエット』の開発がスタートした。ヒトの身体は六〇%近くが水分でできている。汗には水分だけではなく、ナトリウムやカリウムなどのイオンが含まれており、汗をかいた時、ただ水を飲むだけでなく汗で失われた水分とイオンを摂取することで速やかに回復できる。大塚製薬は点滴や注射薬のトップメーカーとして蓄積した技術を背景に『ポカリスエット』を誕生させた。

一九八〇年、発売にこぎつけたものの、『ポカリスエット』の何倍もの甘い飲み物が当たり前だった時代にはなかなか受け入れられなかった。関係者はそれでもへこたれず、休日返上で汗をかきそうな所に出向いて行き、商品の説明とともにサンプリングを実施。その成果もあり、徐々にではあるが着実に『ポカリスエット』は浸透していった。

また、かつては「運動中は水を飲むな」といわれた時代があった。その後、汗をかいた後の水分補給の重要性が認識されるようになり、クラブ活動などでも水分補給の重要性が浸透してきた。

そして現在では、運動時ばかりではなく二四時間身体は渇きと戦っていることを訴えている。特に、近年話題となっている旅行者血栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)は長時間の座位による静脈血うっ滞・血液粘度の上昇が関与しているといわれており、大塚製薬では、長時間飛行機を使った場合、『ポカリスエット』が血液粘度の上昇抑制に有用であることを実証した。

『ポカリスエット』は、これからも私たちの渇いた身体を素早く潤してくれる、やさしくて力強い味な友だちだ。

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