久代敏男社長(左)と田辺裕社長(25日、本社会見で)
アクリフーズ群馬工場で起きた農薬混入事件は25日、自社契約社員が容疑者として逮捕される事態に発展し、食品業界に大きな衝撃を与えた。依然として犯人の動機や混入方法などは27日時点で不明。だが食の安全を揺るがす意図的で悪質な行為だけに、工場内のフードディフェンス(食品防御)にとどまらず、企業統治(ガバナンス)や法令順守(コンプライアンス)の重要性があらためて強く問われることは必至だ。各メーカーはこれを機に人材教育も含め、国内の食品製造に関わるすべての領域で再点検を余儀なくされる