FABEX中部/TSBF2023

◆FABEX中部/TSBF:地域の未来切り開く

総合 2023.08.02 12621号 06面
過去最高の来場者でにぎわう会場

過去最高の来場者でにぎわう会場

 ◇FABEX中部/東海スーパーマーケットビジネスフェア

 中部地域最大の食の総合見本市「第3回FABEX中部2023」と、「第3回東海スーパーマーケットビジネスフェア2023」が19~20日開催された。会場の「ポートメッセなごや」(名古屋市国際展示場)第3展示館には、255社が352小間を出展。2日間の来場者は前年比23%増の1万1107人に上り、過去最高を更新。会場では、活発な商談が繰り広げられた。オープニングセレモニーは各展後援企業と来賓、主催者23人が参集しテープカットを行い、会場を盛り上げた。(佐藤路登世)

 FABEX中部は、小売から中食・外食に至る食品・食材、機器、容器の業務用専門展「第3回ファベックス中部2023」(主催=日本食糧新聞社)と、和洋菓子・ベーカリー・カフェ・飲料の業務用商品開発専門展「第3回中部デザート・スイーツ&ベーカリー展」(主催=日本食糧新聞社、協同組合全日本洋菓子工業会)で構成。

 一方、「東海スーパーマーケットビジネスフェア」(主催=日本食糧新聞社)は、東海4県を代表する有力食品スーパー22社が後援し、エリア小売業をターゲットにした商談型展示会だ。

 開会式で今野正義日本食糧新聞社会長CEOは「エリア小売業と外食、中食企業がタッグを組んだ新たな食の見本市。コロナは5類に移行したが、地球的課題が山積する中で、新たな歯車が回り始めている。この展示会で得た深い専門性を武器に、挑戦を続けてほしい」とエールを送った。

 来賓を代表し、遠山知秀東海農政局次長は「コロナは第5類に変わり、客足は少しずつ戻っているが、原料高や異常気象など厳しい状況は続いている。当省では、食料農業農村基本法改正に向けた中間とりまとめとして、皆さんの意見を聞きながら調整している。食品産業行政も大きく変わる可能性もあり、どうか忌憚(きたん)ない意見を聞かせてほしい。食料安全保障を強化し原材料の国産化を進める中で、農業の生産性向上や輸出を助成するなど支援策を用意している。その一方で、日本食文化への関心が世界的に高まる中、インバウンド関連産業の活性化も支援していきたい」とあいさつした。

 東海スーパーマーケットビジネスフェア後援企業代表幹事の中野義久ヤマナカ社長は「コロナは収束したが、流通業界には逆風が吹いている。この会場で、さまざまなビジネスやアイデアがコラボし協力体制で業界を盛り上げ、地域の盤石な未来を切り開く場となることを祈念している」とした。

 一方、FABEX中部後援企業代表幹事の大西尚真サガミホールディングス社長は「外食産業にとってコロナ禍の影響は大きかっただけに、時間や場所の制限を受けない食の楽しみ方が急速に広がっている。私自身、外食の未来を自問自答する中で、1人でも多くの人に楽しんでもらえることこそ原点と気付いた。新たな価値を求め続けていきたい」とあいさつした。

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