新技術・食品開発賞特集2024

◆新技術・食品開発賞特集:第37回(令和5年度) 技術革新光る5品が受賞

総合 2024.02.15 hit2024号 08面

 ●生活の質・簡便性向上など技術革新光る5品が受賞

 日本食糧新聞社制定、令和5年度「第37回新技術・食品開発賞」選考委員会が23年12月7日、東京都中央区の食情報館で開催された。ノミネートされた有力候補を対象に厳正かつ慎重な審査が行われ、5品の受賞商品が決定した。

 サツマイモでんぷんから作られる抗酸化性や高い保湿性を有する機能性糖質「アンヒドロフルクトース」を含む特殊な水あめで、世界初の量産化に成功した「アンヒドロース」(サナス)、水素分子が機能性関与成分として、ストレスを抱える女性たちの睡眠の質改善で優位性が見られる機能性表示食品「高濃度水素ゼリー」(新菱)、一度の電子レンジ調理で食事が完結し、満足できるボリューム感を持つ主菜と主食がセットになった冷凍食品「ニップンよくばりプレート 和風おろしハンバーグ&香味醤油スパゲッティ」(ニップン)

 水分約10%含む独自の水練り製法で作られたカカオ菓子で、生チョコのような軟らかさに加えて、エクアドル産カカオ/ベネズエラ産カカオの華やかな香りが特徴の「ダークガナッシュエクアドル/ミルクガナッシュベネズエラ」(明治)、チーズと魚介の組み合わせでうまみがビールの苦味と酸味にベストマッチしたビールに合う一口サイズの新しいおつまみ「クラフト魚Chee(ウオチー)燻製カツオ/クラフト魚Chee(ウオチー)ピリ辛マグロ」(森永乳業)の5品を満場一致で決定した。

 「新技術・食品開発賞」は、すべての食品や食品素材の先端技術を対象として食品界で新分野を開拓、新しい発展成長の原動力となり、その技術に対する評価を顕著に高めることになった製品・素材を表彰している。

 ◆新技術・食品開発賞(社名五十音順)

 「アンヒドロース」 サナス

 「高濃度水素ゼリー」 新菱

 「ニップン よくばりプレート 和風おろしハンバーグ&香味醤油スパゲッティ」 ニップン

 「ダークガナッシュエクアドル/ミルクガナッシュベネズエラ」 明治

 「クラフト魚Chee(ウオチー)燻製カツオ/同ピリ辛マグロ」 森永乳業

 ●選考委員(敬称略)

 選考委員長:農林水産技術会議元事務局長 岩元睦夫

 選考委員:

 東京大学名誉教授 阿部啓子

 日本大学生産工学部特任教授 五十部誠一郎

 工学院大学先進工学部応用化学科教授 飯島陽子

 日本醤油技術センター理事長 春見隆文

 日本食品添加物協会常務理事 松村雅彦

 機能水研究振興財団理事長 堀田国元

 東京海洋大学学術研究院食品生産科学部門教授 松本隆志

 日本食糧新聞社代表取締役会長CEO 今野正義

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