スパイスを取り巻く環境は全体として好調に推移しているといえる。家庭用と業務・加工用に共通するのは、コショウなど主要スパイスの原料価格安定と「しび辛」や薫製など新たな動きによる裾野の拡大だ。家庭用はチューブタイプに大きな動きが見られる。大容量タイプの充実に加え、エスビー食品の「きざみ青じそ」やハウス食品の「焦がしにんにく」などバラエティー化が進み、市場は活性化している。今後、懸念されるのは中国産ガーリックの動向だ。生鮮品が栽培面積減や台風の影響などで現地価格は急騰気配だ。今後、日本向けのガーリックフレークへの影響が懸念される。(高木義徳)