中部流通特集2025
中部流通特集:鍋つゆ=イチビキ 「赤から」切り口に商品展開
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◆中部流通特集:奥能登の食品企業が復興へ 「能登災害」風化させるな
特集 総合 2025.09.232024年元日に発生した能登半島地震から1年8ヵ月以上が経過し、状況も刻々と変化している。石川県内の自治体が開設し、被災した人を受け入れてきた指定避難所が4月に閉鎖。仮設住宅の建設や自宅の再建が進んだためだ。発災後しばらくは奥能登地域などで断水が続い…続きを読む
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中部流通特集:石川県食品協会・杉野哲也会長 能登は復興の試金石
特集 総合 2025.09.23◆能登の食品業界と復興を考える ◇石川県食品協会・杉野哲也代表理事会長(スギヨ代表取締役社長) 2024年1月に発生した能登半島地震、同年9月に発生した奥能登豪雨によって甚大な被害を受けた能登地域。石川県内の食品関連企業で構成される石川県食品協会…続きを読む
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中部流通特集:能登エリアの食品企業
特集 総合 2025.09.232024年1月に発生した能登半島地震と同年9月に発生した奥能登豪雨。二度にわたる大災害で甚大な被害が出た能登地域。復興を目指すこの地で地域の食文化を守る企業や新たに地域を盛り上げようと走り始めた企業を現地で取材した。(中部支社編集部)
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中部流通特集:能登エリアの食品企業=Ante 二度の大災害から復旧
調味料 特集 2025.09.23◇Ante・濱田和也代表取締役 ●伝統守り付加価値高める 500年以上続く伝統的な揚浜式塩田で塩づくりを手掛ける石川県加賀市のAnte(アンテ)は高品質な塩の製造をはじめ、塩を用いた加工商品の開発など、塩を中心とした幅広い事業を展開している。 …続きを読む
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中部流通特集:能登エリアの食品企業=日本醗酵化成 石川県唯一の焼酎専業
酒類 特集 2025.09.23◇日本醗酵化成・藤野浩史社長 ●被害逃れた原酒生かし再建 石川県唯一の本格焼酎専業メーカーとして知られる日本醗酵化成は、美しい自然が残る奥能登の豊かな水と良質な国産大麦、白麹といった厳選素材を使い、雪国ならではの能登杜氏仕込みの製法で焼酎造りを行…続きを読む
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中部流通特集:能登エリアの食品企業=谷川醸造 来夏には新工場竣工へ
調味料 特集 2025.09.23◇谷川醸造・谷川貴昭代表取締役 ●主力商品、委託し出荷再開 醤油、味噌の製造を手掛ける谷川醸造は、能登半島地震によって本醸造の醤油を製造していた木造の蔵が梁ごと倒壊し、設備や木桶が下敷きになるなどの甚大な被害を受けた。全壊した建屋は1年以上そのま…続きを読む
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中部流通特集:能登エリアの食品企業=アンビズ 故郷珠洲市に戻り起業
農産乾物 特集 2025.09.23◇アンビズ・安用寺玲生代表 ●自然食品「五穀の君」を製造 自然食品「五穀の君」を手掛けるアンビズは、石川県珠洲市出身の安用寺玲生代表が23年10月に設立した若い会社だ。安用寺代表は小学5年のころに金沢市に引っ越して以来、中学・高校は金沢、大学は京…続きを読む
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中部流通特集:北陸小売動向=足元の収益力向上 一部SM、域外の出展商機
特集 小売 2025.09.23人口減少による市場規模の縮小が続いている北陸地方。地場のSMやドラッグストアなどは北陸エリアでの事業展開を固めつつも域外への出店を積極的に進めることで、事業を拡大している。 富山県射水市のアルビスは3月、東海エリアで4店舗目となるアルビス北方店(岐…続きを読む
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中部流通特集:コープいしかわ・大谷学理事長 被災地支援きめ細かく
特集 小売 2025.09.23石川県内で宅配事業やSMの店舗事業など、幅広い領域で事業を展開する生活協同組合コープいしかわは、能登半島地震の発災直後から県民の暮らしに寄り添い、きめ細かな被災地支援を続けている。支援を続ける中でも堅調に事業を進めている同組合の近況を大谷学理事長に聞…続きを読む
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中部流通特集:マックスバリュ北陸・湊博昭社長 地域寄り添う支援継続
特集 小売 2025.09.23金沢市に本社を置くマックスバリュ北陸は、能登半島地震の発生から約1年半経過した今も継続的な被災地の復興支援を行っている。8月も輪島市で海岸清掃を主催し、イオングループの企業などから計200人が参加した。また、奥能登は祭りが盛んだが、そこにボランティア…続きを読む
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中部流通特集:大阪屋ショップ・宮崎耕平取締役経営企画室長 薄利多売追求し成長
特集 小売 2025.09.23富山県を拠点に北陸地方で総合食品スーパーを展開する大阪屋ショップは、創業以来のコンセプトでもある買い物客目線の「薄利多売」を追求して、成長を続けている。中京エリアへの出店も成長戦略として掲げ、来夏には愛知県日進市への出店も発表しており、3年内には同エ…続きを読む
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中部流通特集:地元有力卸営業トップに聞く
特集 卸・商社 2025.09.23物流・エネルギー費などの高騰に加えて、消費者の節約志向の強まりなどもあり、中間流通業態の卸売業は今まで以上にコストコントロールが求められている。中部地方の有力卸各社は、地域密着型の強みを生かし、商品の開発や地域資源の掘り起こしを行うとともに、オリジナ…続きを読む
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中部流通特集:カナカン・井上佳哉常務取締役営業本部長 地域資源活用品に手応え
特集 卸・商社 2025.09.23◇地元有力卸営業トップに聞く --昨今の景況感については。 井上 北陸地域における食品流通市場も依然と厳しい状況が続いている。エネルギーコストや人件費、物流費の上昇といった生産と流通コストの高騰が企業の収益構造にも大きく影響を与えている。 食料…続きを読む
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中部流通特集:昭和・岡本光司上席執行役員卸事業部長 ハレの日の消費意欲期待
特集 卸・商社 2025.09.23◇地元有力卸営業トップに聞く --昨今の景況感をどのように分析しているか。 岡本 中部エリアでは、SMがオーバーストアといわれて久しいが、現在も新しい店舗が次々に開発されており、域外資本のSMは中部エリアへの進出を本格化している。得意先の競争環境…続きを読む
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中部流通特集:トーカン・村瀬裕紀上席執行役員 新設デリカ営業部も順調
特集 卸・商社 2025.09.23◇地元有力卸営業トップに聞く トーカン・村瀬裕紀・上席執行役員量販営業部兼デリカ営業部部門長 --物価上昇やコストアップが続いている昨今の景況感を現在、どのように分析しているか。 村瀬 昨今、さまざまな生活コストが高騰しており、節約志向の高まり…続きを読む
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中部流通特集:小売企業動向=PPIH 36期連続増収・営業増益 営業利益率初…
特集 小売 2025.09.23◇25年6月期決算から読み解く パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス ディスカウントストアのドン・キホーテ、総合スーパーのユニーを傘下に置くパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)の2025年6月期決算は…続きを読む
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中部流通特集:中部鍋つゆ動向=季節問わず高まる需要 定番・新規性で購買層拡大
調味料 特集 2025.09.23鍋つゆ市場は、残暑期から秋口にかけての早期販売が進む中、暖冬や葉物野菜の価格高騰といった逆風にもかからず、活況を維持している。近年はトレンドの麻辣湯(マーラータン)に影響され、唐辛子の辛みや花椒(ホアジャオ)のしびれが効いたスパイシーな鍋、外食で人気…続きを読む
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中部流通特集:鍋つゆ=イチビキ 「赤から」切り口に商品展開
調味料 特集 2025.09.23イチビキの今期(26年3月期)ここまでの鍋つゆカテゴリーの業績は「赤から」シリーズの全国通年配荷が進み、売上げ・買上点数ともに前年を上回って推移している。今後、暑い季節でもおいしく食べられる「赤から」シリーズを切り口に、地域特性に応じて商品を展開し、…続きを読む
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中部流通特集:鍋つゆ=寿がきや食品 カテゴリー横断の売場提案
調味料 特集 2025.09.23寿がきや食品の今期(26年3月期)ここまでの鍋つゆカテゴリーの業績は長引く酷暑などの影響を受けて、苦戦が続く。そこで前年に続き、関連会社のスガキコシステムズ運営の外食チェーン「Sugakiya」の中部地区での高い知名度を生かして、「Sugakiya …続きを読む
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中部流通特集:鍋つゆ=味の素 「うま辛キムチ」汎用性PR
調味料 特集 2025.09.23味の素は、鍋キューブシリーズの「うま辛キムチ」をリニューアルしてさらなる開拓を目指す。デジタル広告で汎用(はんよう)性をアピールするとともにTVCMも放映予定。消費者とのデジタルコミュニケーションに引き続き注力し、利用シーンの拡大を狙う。 リニュー…続きを読む
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中部流通特集:鍋つゆ=カゴメ トマト2本柱で前半戦攻略
調味料 特集 2025.09.23カゴメの鍋つゆカテゴリーは「甘熟トマト鍋スープ」と「旨辛チリトマト鍋スープ」の2種類を展開する。「甘熟トマト鍋スープ」は通年販売の定番で、「旨辛チリトマト鍋スープ」は今年が発売3年目となり、これまで堅調な販売実績を重ねており、今期も2本柱で臨む。 …続きを読む
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中部流通特集:鍋つゆ=ヤマキ 偉人を商品名にシェア向上
調味料 特集 2025.09.23ヤマキ名古屋支店の今期(26年3月期)7月までの鍋つゆカテゴリーの業績は定番商品「豚しゃぶ野菜鍋つゆ かつお750g」を年間通じて展開する小売店が増えていることに加え、春先に実施したメニュー提案が実を結び、前年比約40%増と好調だった。8月には偉人を…続きを読む
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中部流通特集:鍋つゆ=Mizkan 「〆鍋」と世界各国の味3品
調味料 特集 2025.09.23Mizkanは、24年下期(24年9月~25年2月)に平均単価の上昇によって伸長した鍋つゆ市場と同等の伸長率で売上げを確保した。「〆まで美味しい」シリーズなどの定番回帰の傾向が奏功した。課題としては、暖冬による立ち上げ後ろ倒しによる売上げ減少の最小化…続きを読む
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中部流通特集:鍋つゆ=エバラ食品工業 個食タイプが売上げけん引
調味料 特集 2025.09.23エバラ食品工業名古屋支店の今期(26年3月期)ここまでの鍋物調味料の売上げは、主に3~5月に気温が上がらなかった影響で、個食タイプの「プチッと鍋」シリーズと「すき焼のたれ」が大きくけん引して前年比2桁増と好調だ。今後も「プチッと鍋」の炒め物などでも幅…続きを読む
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中部流通特集:鍋つゆ=ダイショー 監修鍋、早期販促で勢い加速
調味料 特集 2025.09.23ダイショーは本格的な需要期に向け、今期も主力製品の販売に引き続き注力する方針の下で販売活動を継続する。一方、本格的な鍋シーズンに先立っての需要を取り込むため、早期に鍋スープのキャンペーンをスタートさせて最需要期より比較的早く「名店監修鍋」の販売推進策…続きを読む
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中部流通特集:鍋つゆ=松屋栄食品本舗 「麻辣湯」「めんたいこ」訴求
調味料 特集 2025.09.23松屋栄食品本舗は「麻辣湯鍋スープ」「和風めんたいこ鍋スープ」の2本柱で市場に攻勢をかける。今季も他社にはない独自性のあるフレーバーに業界内から熱い視線が注がれている。 昨年発売した「麻辣湯鍋スープ」は、口に入れた瞬間から唐辛子の辛さが広がり、その後…続きを読む
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中部流通特集:秋冬の新商品・注力商品
特集 総合 2025.09.23今秋冬の新商品のラインアップは、大きく三つに分かれる。一つ目は物価上昇下でも「満足度の高さ」を意識したコスパと高付加価値の両立した商品。二つ目は「外食気分やご当地感」が味わえるメニューを再現した冷凍食品やレトルト。三つ目は「時短で栄養バランス」を意識…続きを読む
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中部流通特集:コープあいち、コープぎふ、コープみえ 宅配で統一ブランド
特集 小売 2025.09.23●「タノモット」若年世帯狙う 生活協同組合東海コープ事業連合のコープあいちは9月、同連合に加盟するコープぎふ、コープみえとともに、東海3生協の宅配統一ブランド「タノモット」を立ち上げた。食料品や雑貨を週1回届ける宅配事業の3県合計の供給高は年間98…続きを読む
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中部流通特集:昭和、ヤマナカと食育 魚食普及へイベント
特集 卸・商社 小売 2025.09.23愛知県稲沢市の食品卸、昭和は8月21、22日の両日でSMのヤマナカと協同で消費者向けのキャンペーンイベントとして、魚をテーマに干物の観察や親子料理教室などを実施。2日間で親子約70人が参加し、イベントは盛況となった。 会場は昭和のグループ会社で、干…続きを読む
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中部流通特集:全国調理食品工業協同組合 能登被災地サポート 組合員20社、物…
惣菜 特集 中食 2025.09.23全国調理食品工業協同組合(全調食)は、今年度からの新規事業として能登半島の被災地へ災害支援物資などの提供を実施している。8月18日にはカネハツ食品(名古屋市南区)の配送センターに協力会員からの物資が集められ、商品の仕分け作業などが行われた。 同事業…続きを読む
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中部流通特集:ぎゅーとら 工場見学通じ食学ぶ メーカー3社とタッグ
特集 小売 2025.09.23三重県を中心に展開するSMのぎゅーとらは8月、3社の食品メーカーと連携して顧客とのふれあいを目的としたイベントを開催。コラボ企業は江崎グリコ、永谷園、井村屋で、夏休み期間ということもあり、親子連れも多く参加。食育や三重県内にある工場の見学などを通じ商…続きを読む
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中部流通特集:日本アクセス「チン!するレストラン」 遠鉄ストア笠井店も開催
冷凍食品 特集 2025.09.23日本アクセスは8月23、24日の両日、冷凍食品・アイスクリームの食べ放題で楽しめる「チン!するレストラン」を静岡県浜松市の遠鉄ストア笠井店で開催した。 約2000人にも上る応募者の中から抽選で選ばれた54組約160人が参加した。冷凍食品の需要喚起と…続きを読む
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中部流通特集:清水食品 プラントベーススープ2品投入
スープ 特集 2025.09.23静岡市の清水食品は8月23日、アレルゲン28品目不使用の植物素材を使用したプラントベーススープ「北海道産コーンのポタージュ」と「北海道産かぼちゃのポタージュ」を発売。体に優しい味わいが特徴で子どもでも安心して食べられる。 北海道産コーンのポタージュ…続きを読む
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中部流通特集:厚生産業・里村俊介社長 ニーズとらえシェア拡大へ
漬物・佃煮 特集 2025.09.23岐阜県大野町の厚生産業は漬物の素とコメ麹の二つを柱に、変化するニーズをとらえた戦略でシェア拡大を図る。5月には愛知県西尾市の老舗メーカーの宏昌食糧研究所の漬物の素の製造・販売事業を譲り受けるなど、各地の特色ある伝統食の継承にも尽力。今後について、厚生…続きを読む
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中部流通特集:実力きらり★中部の食品メーカー
特集 総合 2025.09.23近年、中部地区のSMは、続々と当地区に進出する域外資本のスーパーやドラッグストアなどの異業種と激しい競争を繰り広げている。これらの企業と価格競争に挑むスーパーもあるが、大きく差別化できるのは何といっても魅力ある商品だ。中部支社では今回も当地区の実力企…続きを読む
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中部流通特集:実力きらり=あらしお 古来製法にこだわり 地元企業とコラボ
調味料 特集 2025.09.23◇実力きらり★中部の食品メーカー 静岡市の塩メーカー、あらしおはわが国古来の製法「平釜直火炊き」にこだわり続け、看板商品「あらしお」は自然由来の丸みのある味わいで高く評価されている。 さらに雪のような結晶で素材になじみやすい特性から愛用するプロの…続きを読む
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中部流通特集:実力きらり=共親製菓 創業70年超 全国に誇る餅あめ
菓子 特集 2025.09.23◇実力きらり★中部の食品メーカー 名古屋市の共親製菓は創業70年超の老舗菓子メーカーだ。創業当初はキャラメルや羽二重餅、1960年代には粉末ジュースを製造するなど駄菓子メーカーの礎を築いていった。特に79年発売の「さくらんぼ餅」「青りんご餅」、81…続きを読む
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中部流通特集:実力きらり=伊勢角屋麦酒 伊勢から世界へ ビール愛好家魅了
酒類 特集 2025.09.23◇実力きらり★中部の食品メーカー 三重県伊勢市の伊勢角屋麦酒は、約440年の歴史を持つ老舗和菓子店の二軒茶屋角屋餅店が手掛けるクラフトビールブランド「ISEKADO」だ。多彩な商品ラインアップを揃え、ペールエールやIPA、ヘイジーIPA、ピルスナー…続きを読む
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中部流通特集:実力きらり=九重味淋 「みりん粕」健康軸で評価
調味料 特集 2025.09.23◇実力きらり★中部の食品メーカー 愛知県碧南市の九重味淋が手掛ける「やわらかペーストみりん粕」は伝統製法のみりん粕を、手軽に使えるようにペースト状にした商品。このたび、同商品が一般社団法人日本インナービューティーダイエット協会が主催する「第1回イン…続きを読む
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中部流通特集:実力きらり=伊藤食品 「あいこちゃん」全国的に認知
缶詰 特集 2025.09.23◇実力きらり★中部の食品メーカー ●販売チャネル多角化 2011年3月に誕生したオリジナルキャラクター「あいこちゃん」で全国的に広く認知されている静岡市清水区の缶詰メーカー・伊藤食品は、23年のサバ不漁に伴う主力「あいこちゃん プレミアム鯖」(内…続きを読む
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中部流通特集:実力きらり=坂角総本舗 老舗の挑戦、次世代へ 新業態ブランド展…
菓子 特集 2025.09.23◇実力きらり★中部の食品メーカー 愛知県東海市に本社を構える坂角総本舗は1889年の創業以来、137年の歴史を誇る老舗菓子メーカーだ。エビを中心とした海の幸を原料に独自製法で菓子製造を続け、他社との差別化を実現してきた。 主力商品「ゆかり」はその…続きを読む