未来への羅針盤 食が紡ぐ共生社会:和食文化国民会議 だし給食、10年で8倍

白金小学校でのだし給食。近茶流宗家・柳原尚之氏(中央左=白衣)は授業で児童の目の前で鰹節を削って食欲、知識欲を刺激した

白金小学校でのだし給食。近茶流宗家・柳原尚之氏(中央左=白衣)は授業で児童の目の前で鰹節を削って食欲、知識欲を刺激した

●授業・講演・討論で発展促進

和食文化国民会議は11月、だしが感じられる給食を全国の小中学校で提供してもらい、10年目の今年は実施校を当初の15年比で8.1倍の1万5835校まで伸ばした。子どもに汁物など和食の要となる、だしのうまみを体感してもらった。通年では出前授業のほか、一般向けの講演、討論会を開いて文化を発信。次世代への継承、発展を促進している。

和食は13年12月にユネスコの無形文化遺産に登録され、多様で新鮮な食材といった価値が認められた。絶滅の恐れがあると認定さ

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