魅力のスペイン、地元の食材をふんだんに 「イビサ」魚介中心に和風仕上げ
「イビサ」のビッグパエリアは現地イビサ島のパエリアに倣ったもの。物流途上地だったイビサ島は昔から乾燥素材(干物)が豊富。それらを具材に生かしたパエリアをイビサ風パエジャという。同店も同様、パエリアをパエジャと銘打ち、ムール貝、イカなどの干物を具材とする。ブイヨン、香辛料が良く染み込んだ魚介類の味は絶品である。
また、観光客が多いことから、老若男女、誰もが抵抗なく食べられるよう、味付けを和風にアレンジしている。オリーブオイルは二番油が定番だが、後味をサッパリさせるためバージンオリーブオイルを使ってみたり、炊き込むときはアルミ箔を鍋の蓋のように張ってコメをふっくらと蒸らしたり、ユニークな工夫で日本人嗜好に仕上げている。
その他、大分名産の地鶏、椎茸、季節の山の幸などの地域産物も豊富で郷土料理としての色合いも濃い。
地域性をふんだんに盛り込んだ「イビサ」のビッグパエリア。湯布院PRの大きな戦力として今後も活躍しそうだ。
◇「イビサ」・大分県大分郡湯布院町川南一〇八‐一(温泉旅館「山水館」内)、0977・84・2101