帰ってきた飲食店のための血液型講座(6)本音見せないAB型の本音

2001.12.03 241号 26面

AB型は、いつも冷静で適切な判断ができる人である。だから他人には、「賢い人」とうつる。スマートに行動し、ものごとを合理的に割り切る人である。しかし時には、あまりにも合理的な言動ゆえ、冷血漢とも見られやすい。

「あいつは何考えているのかわからない……?」という、AB型の本音を見せない複雑な心理は、時には二重人格とも見られる。だがAB型は、決して精神分裂症でもノイローゼでもない。その言動が「二重人格のように見える」ということなのだ。

AB型は、その名の通り「A型とB型の両方の行動特徴を持った血液型人間」なのである。A型は、細かいことに気を使い、周りに遠慮しながら女々しく悲観的に生きるが、ここ一番「なにくそ!」と頑張るタイプ。日本人に一番多い血液型である。

B型は、お祭り好きで騒ぎ屋さん、一つのことに凝り出すと脇目も振らずに突進し、人に迷惑をかけても平気というタイプ。つまり、A型とB型はまったく逆の行動様式を持つ血液型なのである。

だからAB型は、ある時はA型、またある時はB型という、非常に複雑で難解な行動をする人である。ついさっき、A型で行動・発言していた人が、今度はガラッとかわってB型で行動・発言する。こうしたガラガラ変わる言動を見て人が、「あの人は、二重人格だ!」と誤解するのである。

筆者の知っている、ある水商売の女性経営者がAB型である。水商売の世界で、女一人で生きていくのは大変厳しい。しかしその女性は、数人のホステスを取りまとめ、時には女の子たちに厳しいママであり、借金を払わない酔客を厳しく取りたてる、男勝りの凛(りん)とした経営者である。

ところが筆者がある時、ママの血液型を聞いて質問をした。

「ママ、これだけの店をやっていくのは男でも大変だけれど、ママは自宅へ帰ったらガラッと変身して、いろいろめそめそ悩むタイプじゃないの……」

驚いたママが「エッ、どうしてそんなこと分かるの……!」と聞き返してきた。AB型ママは、お店では男勝りのB型を演じ、自宅で女々しいA型に変身しているのである。これがAB型人間である。

ある心理学者に言わせると、AB型は「A型とB型の間を揺れ惑う小さな船のような存在である」と言う。

しかしAB型は、理知的で合理的でスマートな存在でもある。血液型四類型の中でも、一番頭が良くコンピュータのように素早い判断ができるのもAB型である。

*最後に……

ここまで知れば、この美人ママの攻略法が見えて来る。ママがA型に変身している時が、攻めるべき時である。「この先、どうお店を経営したらよいのか、不安で仕方が無い。だれかに頼りたい……」。ママが、このA型モードの時に「私が君のすべてを守ってあげる!」と迫れば難なく攻略できるが、しかしB型に変身した瞬間にガラッと気が変わり「男なんかなによ!」とアッサリ捨てられるかもしれないから御用心……

◆これがAB型の行動パターンだ

〈A型〉控えめ・黙々・誠実・コツコツ型・ムード派・思いやり・世話焼き・注意魔・皮肉魔・怒りっぽい・小言・筋を通す・理屈っぽい・がんこ・協調性抜群・孤独好き・疑り深い・挫折しやすく悲観的

〈B型〉お祭り人間・せかせか型・おばさん的・思いつきで凝り性・けち・一見無愛想・センチメンタル人情家・お節介やき・からかい好き・科学的・野次馬根性・ひらめき天才・アイデアマン・一人よがり・暴走する

〈AB型〉すべてにおいて合理的・何をやっても器用にこなす・美的センスに優れている・争いを好まない平和主義者・知識や教養が豊か・人を巧みにコントロールする・にこやかで慎ましく賢明・カッコつけたがる・人に嫌味を言う半面自分は傷つきやすい・分析力にすぐれ問題を解明・プライベートを優先し深い付合いを嫌う

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