関西版:関西企業にみる単一業態と多業態の動向 2極化さらに鮮明に
外食企業で単一業態戦略と多業態戦略の二極化が鮮明になってきた。関西に基盤を置く各社の動向をレポートする。
(株)王将フードサービス(京都市、前期末四五七店舗)や、(株)くらコーポレーション(大阪府堺市、同九七店舗)は、単一業態のみの店舗展開。一方、(株)グルメ杵屋(大阪市、同六二三店舗)、マルシェ(株)(大阪市、同七五八店舗)、(株)フジオフードシステム(大阪市、同二六五店舗)は多業態化を推進する。
王将フードサービスは「味と手作り感を重視、オープンキッチンで客席と厨房との一体感を生み出す」という理念の下、「王将」業態のみで、首都圏を中心に出店を進める。今期4~5月度の既存店売上高前年比は三・九%増。
くらコーポレーションは、「無添 くら寿司」業態のみで地域間格差のない均一の品質・サービスを追求し続けながら、関西圏と関東圏での出店を進める。同社は合成添加物無添加、ベルト上のすしの時間管理システムなど、業界をリードする施策の優位性が強み。5月度の既存店売上高前年比は二・四%増。
マルシェは、対面カウンターで揚げたてを提供する串かつ「串萬」を前期末に大阪市内でスタート。
今期は炭火焼き・釜炊きごはん・できたて豆腐の「語りの里 八右衛門」を福岡地区に、「ごちそうマルシェ」のこだわり天ぷらを磨き上げた新業態を浜松エリアに、前期に出店した懐石料理の「楽待庵」のノウハウを生かした、中高年齢層主体の和風居酒屋を大阪地区に新規出店する予定である。
フジオフードサービスは、前期スタートさせた新業態の手作り居酒屋「かっぽうぎ」が好調。既に6月現在で一五店舗を出店した。全社トータルの今期出店予定は一七八店舗と関西企業で最多。
フレンドリーは、郊外型ロードサイド主体の既存業態ファミリーレストラン「フレンドリー」、団欒レストラン「ボンズ」と全くコンセプトの異なる新業態、都市型ビルインタイプ居酒屋「つくしんぼ」を展開する。標準店舗は駅前立地で面積は五〇~六〇坪、平均客単価は二五〇〇~三〇〇〇円、想定年商は一億円。
グルメ杵屋は、前期だけで九業態を新規に出店、現在二六業態を展開する。また、直営形態のみで出店する同社だが、セルフ式讃岐うどん「麦まる」では、将来的にFC形態も視野に入れている。
企業の生き残りは、単一業態はどこまで極められるか、多業態はいかに隙間をものにできるかにかかっている。














