本紙・優秀ヒット賞(業務用部門)受賞 「NEW十勝コロッケ」ニチレイ

1996.03.18 97号 19面

業務用食品の受賞商品に冷凍食品が今回も選定された。冷凍食品は生産量の七五%が業務用であることは冷凍食品がいかに業務用用途に数多く利用されているかを物語っている。

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「NEW十勝コロッケ」は、冷凍食品のトップメーカーである(株)ニチレイが業務用ユーザー向けに平成7年春の新商品として発売したコロッケである。

ニチレイのコロッケ戦略は、オーソドックスな「デリカシリーズ」に始まり、グレード、ボリュームを上げた「だんしゃくシリーズ」、さらには調理後長時間にわたり衣のサクサク感が持続する「十勝サクサクシリーズ」、そして高級コロッケの代名詞となった「十勝ほっかりシリーズ」など、さまざまなユーザーの要望に応えた品揃えと品質で市場を拡大してきた。

今回のNEW十勝コロッケは、九五年春、生活者の価値観の多様化による売れ筋ゾーンの変化に対応し、惣菜での売価が六〇~七〇円を狙った商品設計で開発し提案、ヒット商品になった。

この商品には、牛肉、野菜、カレー、コーンの四種類があり、厳選した十勝産の男爵芋を使い、ホクホク感をひときわ大切にしたコロッケに仕立て、素材本来の持ち味を生かすよう、味付けは控えめにしてある。見た目のボリューム感にも配慮している。四種類のコロッケは、それぞれ独特の風味とおいしさを引き出して製品化している。この年には、ニューほっかりコロッケ(牛肉)、サクサクのコロッケ(牛肉)と(野菜)などが同時発売されたが、NEW十勝コロッケが売上げを順調に伸ばしてきた。総じて、値ごろ感と製品開発のコンセプトが高い評価を得ての受賞となった。

取扱商社・問屋などからは、「北海道の新鮮なジャガ芋の風味を手作り感で再現している」「ホクホク感のあるポテトと手作り感がマッチしている」「スーパー惣菜部門で好評である」など評価も高く、手作り感、味の原点を大切にした商品化が功を奏している。

ニチレイの業務用食品は、平成4年「牛もつ鍋の素」、5年「棒ヒレカツ」、6年「パリパリの春巻」に続き、同部門で四年連続、冷凍食品として三年連続の受賞となった。

発売は、平成7年3月1日。年間販売推定額は、約一〇億円(末端売価換算)。荷姿は、一個(七〇g)×二〇×三/二合。

ニチレイの冷凍食品の売上高は、6年度が一五五二億二五〇〇万円で、前年比六・四%増であった。7年度は食品業界全般には厳しい環境にあったが、同社はここ数年のヒット商品に支えられて、引き続き好調な展開をみせており、冷凍食品の売上げは一六五〇億円程度の見込みになっている。

用途別には、6年度で業務用が六〇・七%を占めていたが、7年度は家庭用の伸びがやや大きく、業務用の比率は若干下がっているが、着実に需要を開拓し、健闘している。

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