社食でカラダ改革(1)西洋フード・コンパスグループ〈その1〉

2009.01.05 352号 28面
「たっぷり野菜の焼き肉丼」「小松菜とじゃこの柚子浸し」「カブ・青菜・なめこのみそ汁」の定食

「たっぷり野菜の焼き肉丼」「小松菜とじゃこの柚子浸し」「カブ・青菜・なめこのみそ汁」の定食

 ◆メニューで、イベント企画で、健康的な“食”場環境をサポート

 社員食堂は健康管理のキーステーション。メタボを気遣う人はもちろん、無頓着な予備群へもアプローチできることから、社員の健康管理の基礎をなす場として、社食の役割を重視し、「食」場環境整備に力を入れる企業が増えている。

 コントラクトフードサービスを全国展開する西洋フード・コンパスグループ(株)では、「健康応援DAYS!」と題したさまざまなメタボ対策プログラムを展開している。

 「企業ごとの業態やニーズに合わせ、社員食堂での食生活からお客さまの健康をサポートするため、管理栄養士を中心に考案したメタボ対策メニューをご提供しています」とオペレーション統括本部メニュー開発・調理指導部の菅谷真由美さん。特定健診・特定保健指導の義務化に伴い、食堂内での栄養相談やセミナー、健康応援イベントや情報提供に対するニーズも高まっているという。

 「ヘルシーメニューやメタボ対策料理こそ、おいしくなくては。健康管理は継続的に実践してこそ効果が期待できるものであり、無理なく続けるためには何よりもおいしいことが重要です」

 ひとくちに「ヘルシー」といえど、その切り口は、カロリー、脂質、食物繊維、コレステロールの量などさまざま。同社では健康応援イベントの一環でファイブ・ア・デイ協会とタイアップし「野菜摂取量」に注目した「野菜たっぷり」キャンペーンも企画展開している。野菜は1日に350g(5皿分)取ることが推奨されていることから、ランチ1食分で1日に必要な野菜の3/5が取れる定食メニューを展開。写真の「たっぷり野菜の焼き肉丼定食」はエネルギー、脂質を抑え、野菜量が3皿分取れる定食で、ヘルシー系定食の中でも高い利用率をマークする人気メニュー。

 「ネーミングも大事。“肉入り野菜炒め丼”ではなく、“焼き肉丼”とネーミングすることで、男性の利用も多い」という。

 見た目や味の満足感を醸しつつ、いかにヘルシー要素を盛り込むか、さまざまなアイデアが盛り込まれている。

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