忘れられぬ味・令和編
食品界経営者の食にまつわる思い出、記憶をつづるコラムを連載。令和時代の経営者の「忘れられぬ味」を記憶と記録に残します。
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忘れられぬ味・令和編(10)日欧商事 ティエリー・コーヘン社長 「銭屋」の日…
酒類 2024.07.12私はイタリア人の父とフランス人の母から生まれ、長い間日本で生活してきた。料理のおいしさは、誰といつ、どんな状況で食べるのかによって大きく変わると信じている。私はシンプルな料理が好きで、特にイタリアで食事をする際には高級店よりも地方料理を提供する地元で…続きを読む
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忘れられぬ味・令和編(9)北原産業・北原忠代表取締役社長 「まる寿司と食パン…
総合 2023.10.23大人になり、海外もいろいろと回り、おいしいものや口に合わないもの、気持ち悪いものにもたくさん出合ったが、幼かった私に同居の祖母が5月から夏の間によく作ってくれた「まる寿司」が忘れられぬ味である。 「まる寿司」とは岡山県の郷土料理「ままかりずし」のこ…続きを読む
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忘れられぬ味・令和編(8)丸源飲料工業・阿部貴明代表取締役社長 「やっと飲め…
飲料 2023.10.021985年6月21日午後5時過ぎに「やっと飲めたビール」の味は格別だった。前日、スーツケース一つで、成田を出発。まずは米国シカゴ。そこで小型プロペラ機に乗り継ぎ、ミシガン州のカラマズーに移動する予定。最初の試練は早々に起きた。慣れない場所で言葉も足ら…続きを読む
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忘れられぬ味・令和編(7)カネカサンスパイス・岡田博之社長 「オリジナルソー…
調味 2023.09.01本題の「忘れられぬ味」に入る前に、関連するスパイスであるコショウについて少し述べさせていただく。 インド原産であるが世界の熱帯域で広く栽培されている。肉料理、魚料理、スープなど世界中でさまざまな料理に使用され、「スパイスの王様」とも呼ばれている。コ…続きを読む
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忘れられぬ味・令和編(6)日本食研ホールディングス・大沢一彦代表取締役会長 …
総合 2023.08.25私は1959(昭和34)年に東京農業大学に入学し上京した。愛媛県今治市の農家の7代目で田舎育ちの人間にとって、東京で目にする物のほとんどが素晴らしく、初めて目にする物も多かった。それは食についても同じで、生まれて初めて口にする物も多かった。 大学は…続きを読む
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忘れられぬ味・令和編(5)モランボン・全峰碩代表取締役社長 「わが家のソゴギ…
総合 2023.08.04私のルーツは韓国にある。今では日本、そして世界でもポピュラーになった韓国料理。 キムチや、プルコギ、チャプチェなどの代表格があるが、韓国料理はおそらく世界で一番スープの種類が多い。 カルビタン、ユッケジャン、サムゲタン、ソルロンタン--。 挙げ…続きを読む
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忘れられぬ味・令和編(4)ネオテイク・大竹光彦代表取締役社長 「三福肉屋の揚…
卸・商社 2023.07.12中学校の部活帰りに買って食べた、三福肉屋のコロッケとメンチカツの味が忘れられない。仲間と2人で帰る時に店のショーウインドーに3個残っているのを見つけ、2個注文すると残りの1個を必ずくれた。緑色のわら半紙にくるんでくれたが、夕飯前に買い食いしたことが親…続きを読む
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忘れられぬ味・令和編(3)マリンフード・吉村直樹代表取締役社長 「人情・情緒…
乳肉・油脂 2023.06.21舌や味にはまったく自信がない。好みの食といっても、小学生時代は小津安二郎ではないが、ぬか味噌の漬物に茶漬けばかり食べていた記憶がある。中学・高校生になっても大して変わらず、お好み焼き、カレーライス、ラーメン、かつ丼などが加わった程度だ。何のことはない…続きを読む
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忘れられぬ味・令和編(2)アクシアルリテイリング・原和彦社長CEO 「チョコ…
小売 2023.05.26「忘れられぬ味」のお題をいただき、いろいろ思い出している中で、私が子どものころに食べた「BON OHASHI Bakery(ボン・オーハシ)」の「チョコあんドーナッツ」の味がよみがえった。現在はアクシアルリテイリンググループの一員となっているが、ボン…続きを読む
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忘れられぬ味・令和編(1)キッコーマン・堀切功章代表取締役会長CEO 「へっ…
味噌・醤油 2023.04.12竃(かまど)という字は日常生活で見ることはなくなった。子どものころ、それを「へっつい」と呼んでいた。「へつつい」という呼び方があり、それが縮まってへっつい。 昭和30年代のはじめごろ、流山(千葉県流山市)の工場内にあった屋敷から工場の近くに引っ越し…続きを読む