東北つゆ特集
つゆは夏の麺類から煮物、冬場の鍋に、さらにはかけ醤油のように何にでも使われ、万能調味料として欠かすことができない。大家族の多かった東北は特に消費量を伸ばしてきた。濃い味付けが好まれることも要因といえる。当然主力は1.8Lで下段で訴求し、価格競争もエスカレートしていった。しかし今日小家族、高齢化が進み、消費拡大は望めない。何よりも食のトレンドが時短、即食、簡便であり、手のかかる料理をしない層が増えている現実は業界にとって重い。
大容量は毎年5%前後落ち込み、各社中・小容量へのシフトを掲げてきたが、さほど伸びていない。醤油同様に右肩下がりで進むのではという声も聞かれる。大手メーカーの1.8Lの価格競争が地元も巻き込んで激しく展開されてきた東北。特売価格398円が続き、現在298円が最安値。しかし“参戦”するメーカーは絞られ、利益をはき出す競争が見直されている。
これからの市場活性化には、各社が強調してきた鮮度重視のフレッシュローテーションを訴求し、中・小容量へのシフトは不断に取り組まざるを得ない。また、手を加えないでそのまま使える個食タイプが、カテゴリーを形成していくものとみられ、さまざまな麺の消費拡大に結びつくのか注目される。(東北支局長=三沢篤)
-
◆東北つゆ特集:1.8L特売、参戦メーカー絞られる 即食、簡便とどう向き合う
調味料 特集 2019.07.10つゆは夏の麺類から煮物、冬場の鍋に、さらにはかけ醤油のように何にでも使われ、万能調味料として欠かすことができない。大家族の多かった東北は特に消費量を伸ばしてきた。濃い味付けが好まれることも要因といえる。当然主力は1.8Lで下段で訴求し、価格競争もエス…続きを読む
-
東北つゆ特集:東北醤油 価格施策を堅持 料理勉強会で裾野拡大
調味料 特集 2019.07.10東北醤油の前期業績は、売上げが13億2650万円でほぼ前年並みとなった。利益は微増。売上げ減は有力SMの特売回数が減ったことによるもの。商品別では「味どうらくの里」が11億5160万円で微減、白だしの「かくし味」が1億1000万円で微増。そのほか三五…続きを読む
-
東北つゆ特集:ヤマサ醤油 個食タイプめんつゆ充実 メニュー提案型伸長へ
調味料 特集 2019.07.10ヤマサ醤油仙台支店の12月期売上げは前年並み。大容量の醤油の落ち込みが響いた。構成比は醤油が30%、つゆその他が70%。鮮度シリーズが20%増と伸びてカバーしている。つゆは伸びていない。昆布つゆ1.8Lが2.5%減、1Lが5%増、500mlが前年並み…続きを読む
-
東北つゆ特集:だい久製麺 秋需に「東北鍋紀行」シリーズ投入
調味料 特集 2019.07.10だい久製麺の3月期は、売上げが前年比4%減となった。昨年5、6月の減少が大きく響いた。ゆで・生麺が9割を占め、CVS向け調理麺が苦戦、つゆは横ばい。第1四半期は前年をクリア、冷やし中華が順調だ。濃縮4倍の「そばつゆ」とストレートの「そば屋の味」がロン…続きを読む
-
東北つゆ特集:ワダカン 地域量販店向けなど、PB商品順調
調味料 特集 2019.07.10ワダカンの3月期決算は売上げが46億7000万円で前年比5.7%増となった。商品別構成比は醤油51%、つゆ・八方汁26%、味噌10%、たれ・酢5%、発酵調味料9%。前期も伸びが顕著だったのが料理酒・みりん風調味料の発酵調味料で30%増。エリア別では青…続きを読む
-
東北つゆ特集:Mizkan 1.8L縮小も構成比6割弱の売上げ
調味料 特集 2019.07.10Mizkan東北支店の2月期売上げは前年比2.5%増となった。全社では4%増。西日本での納豆の伸びが寄与した。支店のつゆは2%減。売上構成比は食酢35%、つゆ22%、その他。1.8Lの縮小や東北でウエートの高い冷やし中華が不振だった影響が出た。つゆの…続きを読む
-
東北つゆ特集:キッコーマン食品 本つゆヘルシー&ライト、健康系市場を創造
調味料 特集 2019.07.10キッコーマン食品は、3年前に本つゆの内容、ボトルをリニューアル、濃縮3倍が4倍になり、東北支社ではだしの濃さ、汎用(はんよう)性、お得感をアピールし、着実にファンが増えている。支社3月期は、本つゆブランド計、つゆトータルともに前年を上回った。 1.…続きを読む
-
東北つゆ特集:ヤマキ 中容量で減塩2品をアピール
調味料 特集 2019.07.10ヤマキ東北支店の昨年度つゆ類売上げは、前年比1%増となった。容量別では1.8Lが13%減で、売上構成比は30%。1Lは5%増で同23%、500mlは10%増、同40%。中容量は昨年3月より瓶容器からPETボトルに、容量は400mlから500mlに変更…続きを読む