東北つゆ特集

調味 2019.11.21

 つゆは夏の麺類から煮物、冬場の鍋に、さらにはかけ醤油のように何にでも使われ、万能調味料として欠かすことができない。大家族の多かった東北は特に消費量を伸ばしてきた。濃い味付けが好まれることも要因といえる。当然主力は1.8Lで下段で訴求し、価格競争もエスカレートしていった。しかし今日小家族、高齢化が進み、消費拡大は望めない。何よりも食のトレンドが時短、即食、簡便であり、手のかかる料理をしない層が増えている現実は業界にとって重い。
 大容量は毎年5%前後落ち込み、各社中・小容量へのシフトを掲げてきたが、さほど伸びていない。醤油同様に右肩下がりで進むのではという声も聞かれる。大手メーカーの1.8Lの価格競争が地元も巻き込んで激しく展開されてきた東北。特売価格398円が続き、現在298円が最安値。しかし“参戦”するメーカーは絞られ、利益をはき出す競争が見直されている。
 これからの市場活性化には、各社が強調してきた鮮度重視のフレッシュローテーションを訴求し、中・小容量へのシフトは不断に取り組まざるを得ない。また、手を加えないでそのまま使える個食タイプが、カテゴリーを形成していくものとみられ、さまざまな麺の消費拡大に結びつくのか注目される。(東北支局長=三沢篤)