凍結乾燥食品特集
凍結乾燥(FD)食品業界は、味噌汁やスープ類などの成型食品の好調が持続していることから、市場は拡大傾向にある。18年度の日本凍結乾燥食品工業会調べの生産量調査によると、FD成型食品類は味噌汁が2桁増、スープ類も7%近い伸びと主力品が好調だ。一方でこれら主力品以外では、惣菜類が大きく数字を伸ばしたものの、他の分野は軒並み数字を落としている。FD成型食品がさらに拡大するためには、新たな分野での製品普及が課題となる。これまでFD業界をけん引してきた素材製品群の生産量を見ると、18年度は減少に転じた。これは成型食品類が拡大する一方で、この2年間、棚面積が伸びていないことから素材製品から成型食品生産へのシフトが考えられる。全体としてFD市場は成型食品の好調により拡大傾向が、長く続いている。(高木義徳)
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◆凍結乾燥食品特集:成型食品類、さらに拡大 素材製品類は生産量減少も堅調
農産乾物 特集 2019.08.21凍結乾燥(FD)食品業界は、味噌汁やスープ類などの成型食品の好調が持続していることから、市場は拡大傾向にある。18年度の日本凍結乾燥食品工業会調べの生産量調査によると、FD成型食品類は味噌汁が2桁増、スープ類も7%近い伸びと主力品が好調だ。一方でこれ…続きを読む
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凍結乾燥食品特集:素材製品生産量=18年度は8.0%減 前年の大幅増が影響
農産乾物 特集 2019.08.21日本凍結乾燥食品工業会は今年度通常総会で18年度(18年4月~19年3月)FD主要生産量をまとめた。この調査は同工業会加盟13社への申告数量を集計したものでアウトサイダーはカウントされていない。同工業会は毎年、食品産業向けにFD食品のトレンドあるいは…続きを読む
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凍結乾燥食品特集:FD成型食品=5億4200万食へ伸長 味噌汁は12.8%増
農産乾物 特集 2019.08.21FD成型食品類は主力の味噌汁類やスープ類が好調に推移し、前年比7.3%増5億4237万7500食と伸長した。一方で、他の分野では惣菜類以外は軒並み前年を割り込んだ。味噌汁類とスープ類以外の分野の拡大が大きな課題となっている。 味噌汁類は同12.8%…続きを読む
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凍結乾燥食品特集:棚面積=成型食品群の拡大が鍵
農産乾物 特集 2019.08.21日本凍結乾燥食品工業会・会員企業の真空凍結乾燥機の18年度の棚面積は、前年同様の1万3399平方mとなった。棚面積は16年度まで6年連続して拡大してきたが、16年以降は3年連続で前年並みの棚面積となった。これは6年連続して棚面積が増加したことで、各社…続きを読む
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凍結乾燥食品特集:日本凍結乾燥食品工業会・尚山勝男会長 FD食品は必要不可欠…
農産乾物 特集 2019.08.21●人材確保に対応 7月30日、フリーズドライ(FD)のメーカー12社が出席のもと2019年度の日本凍結乾燥食品工業会(FD工業会)の通常総会が開催されました。今年で発足から46年を迎えることができましたことは、食品ユーザー各社さま・小売業界の皆さまによ…続きを読む
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凍結乾燥食品特集:長野地区=日本エフディ グループ内でシナジー効果
農産乾物 特集 2019.08.21●ニーズとらえ対応力向上へ 日本エフディの今期第1四半期は売上げ、収益ともおおむね横ばい。健康食品系素材などの受注が堅調に推移し、ラインもフル稼働が続いている。 「末端製品が多彩な広がりをみせ、アサヒグループ内でも相乗的な取引先の拡大で受注が広が…続きを読む
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凍結乾燥食品特集:長野地区=アスザックフーズ NBアイテムを拡充
農産乾物 特集 2019.08.21●最終的には売上げの半分まで アスザックフーズでは、受託製造や素材系製品のBtoB、ラインアップの充実を進めるNBアイテムのBtoCとも、堅調に推移。18年5月に釜を増設したが、すでに「キャパシティーいっぱい」(同社営業部)の稼働が続いている。 …続きを読む
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凍結乾燥食品特集:九州地区=ブロック成型商品を活性化 国産原料に信頼感
農産乾物 特集 2019.08.21FD商品の主力販売先は即席麺業界であることは今も昔も変わらない。これらの即席麺大手メーカーは自社でFDの生産能力を有している。 同業界は春夏、含めて数多く新商品が発売され、その多くが一年後には消えていく。その目まぐるしく発売される新商品に使用するF…続きを読む