春季清酒特集
春夏シーズンを迎える清酒業界だが、少子高齢化による飲酒人口の減少など従来からの課題に加え、今年は新型コロナウイルスの感染拡大による影響を受けている。例年、灘・伏見エリアなどで春先に開催され、盛況ぶりを見せていた蔵開きイベントだが、今年はほとんどが中止に追い込まれた。政府や自治体による外出の自粛要請もあり、業務用市場が不振。一方で家庭内での巣ごもり消費が進む中、家飲み需要増により、パック系商品の実績がアップする事例も見られ、酒造メーカー各社は対応を迫られている。(藤林敏治)
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◆春季清酒特集:新型コロナで家飲み需要増 ニーズつかむ商品提案
酒類 特集 2020.04.13春夏シーズンを迎える清酒業界だが、少子高齢化による飲酒人口の減少など従来からの課題に加え、今年は新型コロナウイルスの感染拡大による影響を受けている。例年、灘・伏見エリアなどで春先に開催され、盛況ぶりを見せていた蔵開きイベントだが、今年はほとんどが中止…続きを読む
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春季清酒特集:宝酒造 「澪」新商品で果実のような香り実現
酒類 特集 2020.04.13宝酒造の清酒カテゴリーの販売数量実績(19年4月~20年3月)は、前年実績を維持した。19年10月の消費増税の影響や業務用市場の減退があったものの、一昨年リニューアルした松竹梅「天」シリーズが多様化するニーズを的確に捉え、堅調に推移するとともに、新た…続きを読む
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春季清酒特集:月桂冠 THE SHOT「爽やかホワイト」投入
酒類 特集 2020.04.13月桂冠の19年4月~20年2月の実績は、前年比約8%減となった。ソフトパック系が少子高齢化の影響で低減傾向なことが要因。ただ3月に入り、新型コロナウイルスの感染拡大のためか、家飲み需要が増え、パック系の実績が伸びた。特定名称酒系は、前年実績超え。パッ…続きを読む
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春季清酒特集:黄桜 「米だけの酒 山田錦」3要素取り込んで息長く
酒類 特集 2020.04.13黄桜の今期上半期実績は、前年実績を目指す。秋冬限定の黄桜「春帆楼 ふくのひれ酒カップ」と、1~5月限定の「黄桜 特撰 花きざくら」は、いずれも順調に推移。「黄桜 辛口一献」は3Lパックで前年比微増、シリーズトータルで前年実績を維持している。 今季は…続きを読む
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春季清酒特集:大関 日本酒味わいマップ基に開発
酒類 特集 2020.04.13大関の19年4月~20年2月の業績は、数量ベースで前年比5%減。「のものも」は苦戦するも、「はこのさけ」は前年実績超え。「ワンカップ大関」が19年10月10日に発売55周年を迎えたのを機に、インスタLIVEの配信やキャンペーンを展開。新規フォロワーの…続きを読む
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春季清酒特集:白鶴酒造 地元根差したストーリー性訴求
酒類 特集 2020.04.13白鶴酒造の3月期決算(19年4月~20年3月)の売上高は、前年比5%減で着地の見込み。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、業務用関連が徐々に低迷したことなどが要因。主要アイテムでは健康系の清酒が前年実績を維持し、特に「サケパック 糖質ゼロ」シリーズ…続きを読む
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春季清酒特集:菊正宗酒造 キンパック900ml追加 トライアル取り込み狙う
酒類 特集 2020.04.13菊正宗酒造の20年3月期決算(19年4月~20年3月)の酒類事業の2月までの進捗(しんちょく)状況は、前年比3%減。ただ「菊正宗 しぼりたてギンパック」シリーズは依然好調で2桁増。昨秋、パッケージをリニューアルした「キクマサピン」は2Lの動きが安定、…続きを読む
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春季清酒特集:日本盛 機能性で独自ポジション確立
酒類 特集 2020.04.13日本盛の3月期酒類事業業績は、前年比約5%減で着地の見込み。「晩酌」など経済酒は苦戦するも、「日本盛 糖質ゼロプリン体ゼロ」は、直近では前年比30%増と好調に推移。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、家飲み需要の高まりに向けスーパーなどでの売場提案…続きを読む
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春季清酒特集:小西酒造 中小容量品の販売拡大目指す
酒類 特集 2020.04.13小西酒造の20年3月期(19年4月~20年3月)の2月までの業績進捗(しんちょく)状況は、前年同期を若干下回った。ただこれまで主力商品をパックから中容量の瓶商品へとシフトさせている成果が19年冬ごろから表れてきた。同年秋にリニューアルした「KONIS…続きを読む
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春季清酒特集:沢の鶴 「醸造の進化」掲げた3種上市
酒類 特集 2020.04.13沢の鶴の19年4月~20年3月の業績は、前年実績をやや下回る見込み。主力の「米だけの酒 パック」が伸び悩んだ。ラグビーワールドカップ(W杯)に合わせて発売した「SHUSHUラグビー日本代表デザインボトル」は、SHUSHUの定番デザインボトル並みの実績…続きを読む
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春季清酒特集:辰馬本家酒造 パック商品は上撰・純米が好調4%増
酒類 特集 2020.04.13辰馬本家酒造(白鹿)の20年3月期決算(19年4月~20年3月)の国内清酒事業の業績は、数量ベースで前年比2%減で着地の見込み。2月までの実績では、パックが前年実績並み、カップ・アルミ缶では前年比20%増の進捗(しんちょく)。パック商品では上撰・純米…続きを読む