ヤマエ久野70周年記念特集

卸・商社 2020.11.25
ヤマエ久野70周年記念特集

 ◆ごあいさつ
 網田日出人会長CEO 大森礼仁社長COO
 ヤマエ久野は1950(昭和25)年会社設立以来、おかげさまで今年4月27日に設立70周年を迎えることができました。当社の発展の基礎を築いていただいた多くの方々に感謝するとともに、お取引先さま各位の絶大なるご支援に対して厚く御礼申し上げます。
 当社は1950年、宮崎県小林市で江夏商店を設立し、69年久野食糧との合併によりヤマエ久野へ商号変更し、今日に至っております。
 戦後の復興期から、高度経済成長、オイルショック、バブル経済とその崩壊、リーマン・ショック、東日本大震災、熊本地震などの激動の歴史の中で、幾度となく苦難を経験しました。そのたびに全社一丸となって一致団結し難局を乗り越えてまいりました。
 近年、特に今年から流行している新型コロナウイルスは世界的な流行となり今もなお収束せず、当社の70周年式典も中止を余儀なくされました。
 食品業界は人口減少時代に突入した今、必ずしも平坦な道のりではないと考えますが、生活の糧となる食品、食糧をお届けする機能をさらに磨き、豊かな食生活実現に向けて、努力してまいります。
 今秋にはわが国の総理大臣も新たに選出され、それまでの国のあり方も継承していく中で、新たな施策も求められ、実現していくものと感じます。
 当社グループが属する流通業界におきましては、生活者の生活必需品への節約志向や低価格志向が続き、オーバーストアなどに起因する激しい価格競争の中で、生き残りをかけた機能充実とローコスト競争がさらに激しくなっています。
 「お得意先様のご繁栄なくして当企業グループの進展なし」の信念の下、九州で生まれ育ち九州に根差した現物問屋として地域密着への深耕、さらに中国、関西、関東地区を中心としたこれらの地区への事業拡大を図ってまいります。
 今年度は新中期経営計画「NEW STAGE 2022」の初年度に当たり、基本方針として「『クオリティ』と『ビッグ』を両立させ、新たなステージへと進化する」を基本方針に掲げ、最終年度の22年度は売上高6000億円を目指します。
 社内各事業部の連携強化により、広域への対応も推進します。今年1月に新設した「AI推進室」を中心に次世代流通の今後を予測し、より効率的で質の高い流通企業に進化します。
 さらにはお得意先さまからメーカーさままでをカバーするネットワークをさらに強固にし、サプライチェーン(農家さま、メーカーさま、当企業グループ、小売業さま)全体のコストダウンと最適化、各企業利益の最大化を今後も積極的に推し進めてまいります。
 設立70周年はあくまでも通過点の一つであり、今後とも当社は経営の基本理念である「社業の進展を通して社会に奉仕する」を基軸に、持続的に成長し企業価値向上を通じた確固たる地位の確立を目指して一層の精進に努めてまいります。皆さま方の倍旧のご指導ご支援をお願い申し上げましてごあいさつといたします。