バレンタイン特集

菓子 2021.01.29
バレンタイン特集

 ●おうち時間で急伸、手作り需要 大手メーカー、提案強化
 新常態下で初めてとなるバレンタイン商戦が始まった。コロナ禍が長期化する中、感染に対する不安と経済的な不安を癒やすチョコレートの価値の評価が高まっている。コロナ禍の収束が見えない中、21年のバレンタインでは、メーカーでは、こうしたチョコレートが本来的に持つ価値の訴求を強める。20年の緊急事態宣言以降、自宅で過ごす時間が増えたことで、巣ごもり消費が活発化し、手作り需要が喚起され、板チョコの需要が伸長している。大手菓子メーカーでは、こうした手作り需要の活発化の動きを、バレンタインの手作り需要につなげる取組みを強化する。
 一方、2度目の緊急事態宣言で外出抑制の動きが再度加速し、百貨店や都市中心部の専門店では苦戦が予想される。緊急事態宣言が2月7日に解除されるか継続されるかが、販売動向を左右する。ただ、百貨店では、こうしたことを見通し、ECでの販売を強化している。(青柳英明)