こうや豆腐特集
伝統的な乾物食品、こうや豆腐。高い保存性や値頃感といった訴求ポイントに加え、高タンパクで低脂質な特性、豊富なレジスタント・タンパク質による健康機能性などの研究が進み、「健康的な食品としての位置付け」(こうや豆腐普及委員会・木下博隆委員長=旭松食品社長)を確立しつつある。今期は、こうや豆腐が持つ肉のような独特の食感に着目。市場拡大が進む大豆ミートなどプラントベースフード(PBF)市場へのアプローチで、新たなユーザー層の開拓を目指す。一方、その大豆ミートなどの新需要も高止まりの一因となっている原料大豆の価格は、ウクライナ情勢などによる相場の混乱や長引くコロナ禍の物流停滞で、さらに上がる気配。資材費や動力費など、あらゆるコストの圧迫が強まる苦境に、メーカー各社は価格見直しを迫られている。(長野支局長=西澤貴寛)
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◆こうや豆腐特集:PBF市場にアプローチ 新たな需要創出へ
農産乾物 特集 2022.06.06伝統的な乾物食品、こうや豆腐。高い保存性や値頃感といった訴求ポイントに加え、高タンパクで低脂質な特性、豊富なレジスタント・タンパク質による健康機能性などの研究が進み、「健康的な食品としての位置付け」(こうや豆腐普及委員会・木下博隆委員長=旭松食品社長…続きを読む
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こうや豆腐特集:21年製造量 前年を6.7%下回る 実質値上げ進行など影響
農産乾物 特集 2022.06.06こうや豆腐はほぼ100%、長野県で製造されている。県凍豆腐工業協同組合のまとめによると、主要メーカー5社の21年原料大豆使用量(こうや豆腐用)は1万6366t、歩留まり率45%で推計した製造量は7365tで、前年を6.7%下回った。 こうや豆腐市場…続きを読む
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こうや豆腐特集:旭松食品 定番とPBFメニュー提案 価値訴求強化へ
農産乾物 特集 2022.06.06旭松食品は含め煮などベーシックなメニュー提案と、プラントベースフード(PBF)としての新たな食べ方提案の両面から、こうや豆腐の価値訴求を強化していく。 白だしメーカーとコラボしたレシピ提案企画を継続展開。夏向けメニューやブイヨンを使った洋風レシピな…続きを読む
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こうや豆腐特集:みすずコーポレーション 用途別商品開発が必要
農産乾物 特集 2022.06.06みすずコーポレーションのこうや豆腐カテゴリー業況は、家庭用の動きが弱含み。業務用は盛り返しつつあるものの、前年をやや割った売上げ実績で推移している。「食の多様化に対して、ラインアップが追いついていないのが現状。用途拡大を念頭に、メニュー別の商品開発が…続きを読む
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こうや豆腐特集:登喜和冷凍食品 惣菜化視野に売場確保
農産乾物 特集 2022.06.06「こうや豆腐単品に固執するのではなく、キット化した惣菜系商品などに視野を広げ、需要喚起を図っていく必要がある」と話す、登喜和冷凍食品の登内英雄社長。22年3月期売上げは前年比2%減。業務用は同9%増と回復を見せたが、家庭用が同7%後退。 現在、家庭…続きを読む
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こうや豆腐特集:信濃雪 価格と商品同時見直し
農産乾物 特集 2022.06.06業務用の事業割合が大きい信濃雪。「学校給食などが戻っているが、競合の動きも強まっている。土産品関連の回復は遅れており、売上げは微減ペース」(松島晴実社長) 今期の最重要課題は、コスト環境の悪化に伴う価格改定。昨年6月に行っているが、再改定は必至とみ…続きを読む