生麺・冷凍麺特集

小麦加工 2022.09.12
生麺・冷凍麺特集

 生(チルド)麺・冷凍麺市場は、3年目を迎えたコロナ禍の状況や価格改定など、社会環境が変化する中で、新たな局面を迎えようとしている。家庭用の生麺・冷凍麺は、新型コロナウイルス感染拡大が始まった2020年から21年と、2年続けて成長してきた。22年は、過去2年と違って行動制限が出ていないこと、原材料や資材、エネルギーコストなどあらゆるコストアップを背景とした値上げを実施したことで、成長が鈍化している。値上げ後の需要の停滞については、生麺と冷凍麺でも違いが出ているが、ともに活性化に向けた取り組みが行われている。半面、業務用の生麺・冷凍麺は、旅行や外出といった、人の動きが出てきたことから回復基調となっている。ただし、コロナ禍以前の19年比では、1割弱ほど減少しているため、さらなる成長を目指し活動に注力している。(久保喜寛)