昆布茶特集

飲料 2022.10.07

 日本独自の嗜好(しこう)品であり、食品屈指の伝統産業でもある昆布茶が秋冬需要期を迎えている。料理向けの拡大と飲用向けの縮小に伴い、近年、消費構造が大きく変化する昆布茶市場だが、トータルでは50億円前後の規模でほぼ安定して推移。21年は家庭用分野では一部20年の反動が見られたものの、新型コロナの影響で飲用・料理用ともにコロナ以前を上回る規模を確保。業務用分野は外食などで依然厳しい状況が続くが、徐々に回復の兆しも見えている。業界は例年通り静かなシーズン入りとなったが、各社では市場活性化へ向けた独自の取り組みを今需要期も展開。安定傾向から成長基調に好転することを期待したい。(村岡直樹)