昆布茶特集
日本独自の嗜好(しこう)品であり、食品屈指の伝統産業でもある昆布茶が秋冬需要期を迎えている。料理向けの拡大と飲用向けの縮小に伴い、近年、消費構造が大きく変化する昆布茶市場だが、トータルでは50億円前後の規模でほぼ安定して推移。21年は家庭用分野では一部20年の反動が見られたものの、新型コロナの影響で飲用・料理用ともにコロナ以前を上回る規模を確保。業務用分野は外食などで依然厳しい状況が続くが、徐々に回復の兆しも見えている。業界は例年通り静かなシーズン入りとなったが、各社では市場活性化へ向けた独自の取り組みを今需要期も展開。安定傾向から成長基調に好転することを期待したい。(村岡直樹)
-
◆昆布茶特集:料理向け拡大で飲用縮小 「味を決める」認知向上
嗜好飲料 特集 2022.10.07日本独自の嗜好(しこう)品であり、食品屈指の伝統産業でもある昆布茶が秋冬需要期を迎えている。料理向けの拡大と飲用向けの縮小に伴い、近年、消費構造が大きく変化する昆布茶市場だが、トータルでは50億円前後の規模でほぼ安定して推移。21年は家庭用分野では一部…続きを読む
-
昆布茶特集:道産昆布生産量=3年連続1万3000t割れに 拍車かかる希少化
嗜好飲料 特集 2022.10.07全道の漁業協同組合で構成される北海道漁業協同組合連合会(北海道ぎょれん)による21年の道産昆布の生産量(供給量)は令和になってから、過去最低水準が長く続く。21年も過去最低となった20年度から増加基調に持ち込めず、1万2816tと最低で推移。3年連続…続きを読む
-
昆布茶特集:飲用=差別性や魅力打ち出す
嗜好飲料 特集 2022.10.07昆布茶本来の楽しみ方である飲用需要は、多くの伸びしろを抱えながらも、一時と比較すれば総じて減少している。嗜好飲料の細分化・プレミックス化など競合分野の台頭も減少に拍車をかけており、極めて難しいミッションとはなるが、昆布茶の差別性や魅力を着実に打ち出し…続きを読む
-
昆布茶特集:料理用=多彩なメニューで活躍
嗜好飲料 特集 2022.10.07昆布茶の料理用途は、顆粒・粒状タイプ製品を軸に家庭内での浸透が年々進んでいる。優れたうまみや水溶性、簡便性を生かし、和食や鍋、パスタなどをはじめとする多彩なメニューで活躍。 新型コロナ以降は内食需要の増加・定着を受ける形でさらに加速し、これまでの「…続きを読む
-
昆布茶特集:輸出用=第5の味覚として関心
嗜好飲料 特集 2022.10.07昆布茶の輸出用(海外)需要は欧米や東アジア・東南アジア、豪州など向けに一定のボリュームを確立させている。また、昆布茶のおいしさ成分である「UMAMI(ウマミ)」は国際的に高い認知度を獲得し、甘味・塩味・酸味・苦味に続く第5の味覚として関心を集めるなど…続きを読む
-
昆布茶特集:加工用=メニュー調味料も採用
嗜好飲料 特集 2022.10.07加工食品向けでも昆布茶は優れたおいしさやうまみ、優れた水溶性や加工性を生かし、スナック菓子、米菓、冷凍食品や惣菜、さらにはメニューソースなどさまざまな分野で活用されている。昆布茶の加工向け用途は、特にスナック菓子や米菓などで有力ブランドの期間限定フレ…続きを読む
-
昆布茶特集:主要メーカー動向 需要期迎え活性策本格化 優れた特徴生かし、多彩…
嗜好飲料 特集 2022.10.07昆布茶需要期を迎え、参入メーカーでも活性化へ向けた施策を本格化している。料理用途での需要がコロナ下での内食増・定着を背景にさらなる増加をみせているなか、昆布茶の優れた特徴を生かしたメニュー提案や用途提案が進む。競合の垣根を越えたコラボ企画や、SNSを…続きを読む
-
昆布茶特集:玉露園食品工業 「梅こんぶ茶」50周年 新ジャンル「わさび風味」…
嗜好飲料 特集 2022.10.07玉露園食品工業は1916(大正5)年の創業以来、1世紀以上にわたり市場をリード、昆布茶最大手として市場活性化を推進している。飲用・料理用途の両立を図る事業戦略を継続するほか、多岐にわたる加工食品とのコラボや夏場の飲用需要への対応を視野に入れたアイス昆…続きを読む
-
昆布茶特集:日東食品工業 業務用ルート強化 料理用に特化した商品も
嗜好飲料 特集 2022.10.07日東食品工業の22年8月期昆布茶売上高は、家庭用ルートが堅調に推移し、業務用ルートも回復基調にあることから前年実績を上回る結果となった。しかし、19年度実績には戻っていないことから、業績が戻っていない業務用ルートの営業強化を今期も引き続き図っていく。…続きを読む
-
昆布茶特集:不二食品 調味料用途を訴求 SNS・EC販売に注力
嗜好飲料 特集 2022.10.07不二食品はSNSを通じたレシピ発信や、好調なEC販売の拡大展開など、さまざまなシーンで調味料用途の訴求と新規ユーザーの獲得に努めている。 SNSではインスタグラムやツイッター、LINEで、週1回のペースで新たな昆布茶レシピの投稿を継続。「新しい層の…続きを読む