生産者・茶商双方が満足のいく価格形成に成功した静岡茶市場での初取引
わが国の豊かな自然で育まれる日本茶(静岡県牧之原市の茶畑)
荒茶取引の中核を担う静岡茶市場で4月、新茶初取引が行われた。今回、一部取引で最低落札価格に価格を上乗せする入札方式を採用。手もみ有機茶が600g当たり60万円と高値で取引されるなど、生産者・茶商双方が満足のいく価格形成に成功するなど、茶農家にとって有利な取引が実現する土壌ができつつある。また、一番茶の生産量が前年の2割程度減少した影響で価格下落に歯止めがかかり、今後、茶業全体が活況な輸出と抹茶人気がけん引する形でさらに盛り上がっていくと期待される。(宇佐見勇一)