取って出し注目NEWS:三井物産流通グループ×シコメルフードテック 飲食店の“仕込み革命”
◇「日本食糧新聞」発 取って出し注目NEWS
●インフラ構築を目指す
三井物産流通グループ(MRG)は外食産業の人手不足解消と業務効率化へ向け、飲食店の仕込み問題の解決に取り組むシコメルフードテック(シコメル社、東京都渋谷区)と資本業務提携した。戦略パートナーとして両社のデジタルと物流・事業基盤を融合させ、外食企業の課題解決と持続的な成長を支えるインフラ構築を目指す。6日に発表した。
外食産業では人手不足が深刻な経営課題に浮上しており、仕込みや食材調達などの業務効率化が急務となっている。シコメル社は仕込み工程の代行や食材調達を支援するプラットフォームを通じ、厨房の負担軽減と生産性向上を推進。一方、MRGは広範な業務用食材の販路と高度な物流ネットワークを有し、安定供給や効率的な流通に強みを持つ。両社のノウハウとインフラを融合させることにより、外食店舗の人手不足を補う仕組みを強化する狙いだ。
具体的にはMRGの販路へシコメル社のプラットフォーム導入を促進することにより、多くの外食店舗および業務用事業者へサービスを提供。MRGのパートナーである業務用食材卸各社の販路・物流網を通じてシコメル社が外食企業から受託生産する仕込み済み食材の適時・適量供給を実現し、外食店舗の食材調達に掛かる業務負荷軽減、在庫負担や調理工程におけるロス削減などに貢献する。
店舗運営の生産性向上に向けても、シコメル社の「レシピ翻訳」「製造先マッチング」「受発注プラットフォーム」といったDXソリューションを提供。これら機能もMRGの販売網と連携させ、より広範な地域で外食産業の業務の外部化・標準化を推進する。
そうした提携効果を通じ、両社では外食産業の店舗スタッフの負担軽減や労働環境の改善に貢献するとともに、外食産業が次世代にわたって持続可能な業界であり続けるための基盤整備を目指す。
MRGの松岡大志取締役専務執行役員フード&パッケージングユニット長は「“仕込み革命”という革新的手法で外食業界の課題解決に取り組むシコメル社と提携し、新たな価値創造に挑む。外食業界が直面する人手不足などの構造的課題に対し、両社の協力で新たなスタンダードを創出する覚悟で取り組む」とコメント。
シコメル社の川本傑代表取締役社長は「“人の三井”と称されるMRGの価値創造の姿勢に深く共感。提携を通じ、これまで取り組んできた仕込み工程支援をさらに社会的価値の高い形へ進化させたい。外食業界の構造的課題は個社では解決できない段階にあり、志を共有する企業との連携が不可欠」と提携の狙いを語る。
(「日本食糧新聞」26年2月13日付既報)












