12月7日。今日は神戸開港記念日
1867年12月7日、神戸港が外国船の停泊港として開港した。
引き揚げてきた人の多かった神戸で、ビーフンの製造が始まった
戦後の食糧難が一段落した1950(昭和25)年、高村健民氏 (ケンミン食品創業者)が神戸で、 アジア各国でビーフンの味を憶えて引き揚げてきた人々の間で「もう一度ビーフンを食べたい」という要望が強いことを知り、日本で初めてビーフンの製造をスタートさせた。同時にケンミン商会を設立、同社が後にビーフン市場では圧倒的なシェアを占める、ケンミン食品に成長した。
発売当初は、在日中国人や中華料理愛好家、アジアからの引揚者にはすんなりと受け入れられたものの、一般には認知度が低く、ゆで方や味つけなど調理 方法がわかりにくいこともあり、 普及するまでにはいたらなかった。そこで同社は、外食店や学校給食、料理学校などに向けて普及の努力を重ねていった。結果、日本独特のビーフンの料理法や同社独特のビーフン商品の研究・開発が進んでいったという。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:佐藤路登世))