からし特集
◆からし特集:家庭用チューブ拡大 求められる新商品開発や社内体制整備
からしを取り巻く環境はこれまで、家庭用はマスタードが、業務用では納豆向けの小袋が市場をけん引してきた。この1年間でもこの流れは続いているが、新型コロナウイルスの発生による家庭内食化傾向は、からし市場にもこれまでにない流れを生み出している。家庭用でのチューブタイプの和からしの消費拡大や業務用での衛生面などから小袋タイプを求める動きなどが進んでいる。業務用での外食向けは、一時期大きく減少したものの、旅行の喚起策などに伴い現在のところ回復基調にある。今後については、新型コロナウイルスの状況次第というところだが、現状に即した新商品開発や社内体制整備は各メーカーが取り組んでいる。これらの取組みの結果が今後の市場動向に大きな影響を与えるだろう。(高木義徳)