原藻相場が落ち着きを見せ始め、寒天業界からは安堵の声も(伊那食品工業の原藻倉庫)
◆高騰一段落、漂う安堵感
財務省貿易統計によると、20年の寒天用原藻(紅藻類テングサ科)輸入量は1433tで、19年より17.2%減った。ここ数シーズンの暖冬続きで天然製造がはかどらず、製造各社が十分な原藻在庫を抱えていることや、コロナ禍による業務用関連の需要低迷が影響したもようだ。
10kg当たりの平均価格は5894円で、18年平均を677円、10.3%下回る安値だった。7244円まで跳ね上がった17年ごろの高騰が一段落