シン・グローバリゼーション ~日本の課題と挑戦~(10)海外の製品開発に日本風味を
新製品開発をサポートするたび、若いスタッフに対して製品へのコンセプトメーキングに重要なのは「フレーバー」を決めることだと伝える。新製品は、既存製品と比較して「何が違う」「その差異は何」「好きか嫌いか」という客観的な風味評価が基本となる。新製品開発で何が大切かは、消費者の志向と好みだけでなくパッケージを含めた具体的な官能検査が必需だ。戦後、海外市場を見据えた食品メーカーは、それぞれの国情に合わせた工場設置やマーケティング努力で欧米の食生活に溶け込んできた。
新製品開発という厳