若年層の消費喚起は難しい。食品企業の多く、特に調味料メーカーから上がる声だが、食事が外部化して久しく、惣菜、冷凍食品がこれだけ普及すれば、調理の動機はもはや皆無なのかもしれない▼3月末に味の素社の珍しいイベントを取材したが、目的は若年層へのアプローチ…続きを読む
食品小売の24年2月期決算でSMの上位企業の規模の大きさが際立っている。営業収益を見るとSM最大手のライフコーポレーションが8097億円、フジが8010億円、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスが7065億円、アークスが5915億円と1…続きを読む
「僕らは新商品が100年売れ続けるか、どれだけ先に届く菓子かを開発段階で考える」--田中屋せんべい総本家六代目の田中裕介氏は、FABEX展の講演で強調した。創業安政六年の老舗ならではの発想だろう▼和菓子は伝統と職人の世界観が良い意味でブランドを作り、…続きを読む
スーパー黎明期から第一線で指揮を執り、経営者として群を抜く実績を残してきたアークス横山清社長が、5月に社長を退任し代表権のある会長に就任する▼論旨明快な発言と有言実行の姿勢、高い知見と見識、懐の深さ、カリスマ性を備えた同氏の人間力に引かれる業界人も数…続きを読む
子どもの好みで「恐竜超伝説2劇場版ダーウィンが来た!」を見に行った。6600万年前の地球。大古の大陸で多様な進化をとげた恐竜たち。そのサバイバルヒストリーを、CG映像で再現している▼そんな恐竜を襲ったのが隕石衝突。火災や爆風などで命を落とした恐竜も多…続きを読む
葉桜の緑もあざやかな季節、まさに春満開といったところだが、ふと気がつけばそうめんシーズンが目前だ。本紙では今年も「全国麺類特集」を発行し、市場動向や産地情報、各社近況のすべてを一冊に詰め込む。5月末発行を目指し鋭意制作中だ▼先日取材した京都の選別機メ…続きを読む
閉鎖空間の食事は脳に食わす--。「南極の料理人」として知られる和食料理人、篠原洋一氏は、11日に松本市で行った長野県食品問屋連盟主催の講演会で、南極で得た極意をこう述べた▼オーロラに憧れて、二度にわたり調理師として南極観測隊に参加した篠原氏。「基地で…続きを読む
「信ぴょう性のあるマッチングアプリやな、貴女の仕事」。何気ない会話の中で発した言葉に、長らく知る同世代女性社長がそう返した▼「記者」の意味を調べると、記事の取材・執筆や編集に携わる人、筆者とある。ただ、企業や人との接点が増えると、文筆時間は意外に少な…続きを読む
最近一番驚いたニュースといえば、ニューヨークタイムズ紙が世界の旅行先「2024年に行くべき52ヵ所」で、山口市が3番目に選ばれたことだ▼父親の仕事の関係で小学5年から中学2年まで山口市に住んでいたのでなおさら驚いた。国宝瑠璃光寺五重塔や陶芸工房、湯田…続きを読む
地元兵庫県の春の風物詩といえばイカナゴの新子(稚魚)漁だ。播磨灘では3月11日に漁が解禁されたが、深刻な不漁で同日に終漁となり、今季の漁はわずか一日で終わった▼生のイカナゴの稚魚を醤油、砂糖、ショウガなどで甘辛く煮た佃煮「イカナゴのくぎ煮」は、瀬戸内…続きを読む