「第8回介護食品・スマイルケア食コンクール」 農水大臣賞に六甲バター

総合 ニュース 2023.03.29 12556号 01面

 ●六甲バター「レアチーズケーキ抹茶」が選定

 日本食糧新聞社は「第8回介護食品・スマイルケア食コンクール」(協賛=伊那食品工業、日清オイリオグループ、林原)の二次審査を23日、東京・八丁堀「食情報館」で開催=写真、「チーズ屋さんのレアチーズケーキ 抹茶40g」(六甲バター)を農林水産大臣賞に選定した。今回は全4部門で104品の応募があり、書類審査を通過した101品が審査会で試食・審議をした。

 主催者代表の杉田尚日本食糧新聞社代表取締役社長が「昨年はコロナ禍で1回休止したが、介護食品市場の拡大に貢献したいとの思いで再開した」とコンクールへの思いを述べて審査をスタートした。二次審査は、部門1「健康維持上栄養補給が必要な人向けの食品部門」、部門2「噛むことに問題がある人(咀嚼困難者)向けの食品部門」、部門3「飲み込むことに問題がある人(嚥下困難者)向けの食品部門」では、試食で低栄養対応・食べやすさ・硬さ区分の妥当性・見た目の美しさ・コスト・おいしさ・機能性の評価で審査し、部門4「食品素材・材料部門」は事前に審査委員に応募商品の資料を読み込んで審査してもらったものを審議し、農林水産大臣賞1点、農林水産省大臣官房長賞4点、審査委員長賞11点、金賞22点を選定した。

 審査委員長の金谷節子金谷栄養研究所所長は「日本が世界に誇れるものは、介護・医療・福祉が合体した健康と思っている。そのキーワードは介護食・スマイルケア食である。若い方々にこの業界に参加していただき、世界に発信してもらいたい」とあいさつ、農林水産省大臣官房新事業・食品産業部の桃野慶二氏は「応募商品は、コーヒー、炭酸、カレーなど多様化してきており、さまざまな業種が介護食にたずさわってきていると感じた。求めている皆さまの役に立つことを期待している」と感想を述べた。(福島厚子)

 ●審査委員

 ▽審査委員長=金谷節子(金谷栄養研究所所長)▽審査委員=井上淳(日本チェーンストア協会副会長)、黒田留美子(高齢者ソフト食研究会会長)、森佳光(日本介護食品協議会会長)、大熊るり(東山会調布東山病院リハビリテーション室室長/医師)、岩品有香(食とコミュニケーション研究所理事)、杉田尚(日本食糧新聞社代表取締役社長)

 ●受賞商品

 〈農林水産大臣賞〉▽部門2=チーズ屋さんのレアチーズケーキ 抹茶40g(六甲バター)

 〈大臣官房長賞〉▽部門1=エネプリンプロテインプラス(日清オイリオグループ)▽部門2=チーズ屋さんのやわらかクリーム大福30(六甲バター)▽部門3=サツラクWみかんゼリー68g×3個(サツラク農業協同組合)▽部門4=介護食用ウルトラ寒天(伊那食品工業)

 〈審査委員長賞〉▽部門1=ワッフル カスタード&ホイップ Ca入(尾家産業)、イソフラ・ボ~ノ! 豆と豆乳のサラダ(尾家産業)、豆腐となすの揚げだし(栗木食品)、ほほえみ厨房 焼いてチキンカツ60(鉄・Ca)R(ヤヨイサンフーズ)▽部門2=キユーピー やさしい献立 たまごと牛肉の雑炊(キユーピー)、なめらかプリンカスタード味 Ca入(尾家産業)、やわらかひじき煮(尾家産業)、きぷちょ(はなみずきYuu)▽部門3=とろり緑茶(伊藤園)、コメダ珈琲店とろみコーヒー(石光商事)▽部門4=ゲンキアップナール(ファイン)

 〈金賞〉▽部門1=なめらか しそ昆布風味(三島食品)、かぼちゃと蓮根の卯の花和え(栗木食品)、食楽膳プラス 牛肉とろ~りチーズかけ(SOMPOケアフーズ)、豆腐干の卵あんかけ(栗木食品)、メープルクリームワッフル(大冷)、骨取りさば生姜煮(大冷)、食楽膳プラス 鰆の西京焼き(SOMPOケアフーズ)▽部門2=カレーハウスCoCo壱番屋 やわらか野菜カレー(壱番屋)、水分補給ゼリー プラッシー オレンジ味(ハウス食品)、乳酸菌入り すこやかボーロ(SiCi)、とうふ生チョコ(京ヶ瀬豆富 まめ工房いとう)、水ようかん(大冷)、エバースマイル ビーフステーキ風ムース(大和製罐)、Nagaraハンディスープ(Taste and Logic)、HG豚肉の生姜焼き(日東ベスト)、やさしくラクケア まるですりおろし果物ゼリーの素 メロン味(ハウス食品)

 ▽部門3=SGパンセット あんバター(日東ベスト)、エバースマイル 炭酸とろみ飲料レモンスカッシュ(大和製罐)、おいしくミキサーにしんの甘露煮(ホリカフーズ)、ブイ・クレス CP10(シーピーテン)ゼリー ミックスフルーツ(ニュートリー)、おいしくミキサーひじきの煮物(ホリカフーズ)▽部門4=ほなみ赤鶏ボーンブロス(日本バボルナ)

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