大豆を使った「ゼロミート」を業務用にも拡大 訪日客の対応強化

五輪開催に伴う訪日客増加への対応を含め、外食・中食向けに提案する

五輪開催に伴う訪日客増加への対応を含め、外食・中食向けに提案する

スターゼンと大塚食品は、大豆を使った肉不使用製品「ゼロミート」を業務用市場にも拡大する。外食・中食向けの「業務用ゼロミート ハンバーグ」「業務用ゼロミート ソーセージタイプ」を今春から発売。いずれも冷凍形態で、ハンバーグはビーガン対応とした。

1月28日、スターゼングループ総合展示会の会見で同社・横田和彦常務は「国内の肉代替商品の需要が、3年後には250億円になるとの指標も出ている。市販用と業務用で『ゼロミート』の知名度を上げ、市場を盛り上げていきたい」と意欲を示した。

3月2日に発売するブランド初の業務用タイプ「業務用ゼロミート」は、従来の市販用「ゼロミート」では対応していない外食のほか、中食の弁当や惣菜にも使用しやすい規格とした。ソーセージは500g、ハンバーグはメーンと副材のどちらでも対応できるよう100g・60gを取り揃えた。商品開発は2社共同で行い、販売はスターゼンが担う。

五輪開催に伴う訪日客増加への対応を含め、外食・中食向けに提案する

1月28、29日に東京流通センターで開催したスターゼングループの総合展示会でも商品に対する反響が大きく、ファストフードやファミリーレストランなどの外食、カフェ、給食など全業態から引き合いがあったという。

「ゼロミート」は、2018年11月に大塚食品が市販用商品として発売。昨今の外食産業における大豆使用メニューの増加や東京2020大会開催に伴い訪日客増加が想定されることから、これらのニーズへの対応を含め今回、初となる外食・中食向け商品の開発に至った。

近年、肉代替商品が脚光を浴びている背景には、世界の人口急増による食糧不足、穀物に比べて家畜を生産する際の環境負荷の大きさ、健康に気を使ったベジタリアンやビーガン、ローカーボ実践者の増加など、さまざまな理由が考えられる。

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