【1分動画解説!食品業界キーワード】昆虫食

将来的な食料危機を救う食品として「昆虫食」への注目が欧米を中心に広まっている。牛や豚に比べ飼育する際に地球環境に与える負荷が少なく、栄養価が高い点も利点として受け入れられている。

食肉の代替として多用されている大豆は、天候に左右される食材であり、栽培による森林伐採などの環境破壊も懸念されている。しかし昆虫食ならばこれらの問題の影響を受けることはない。さらに家畜に比べ手軽にビジネス化もしやすいため、コオロギを主として昆虫食関連のビジネスは、日本国内でも徐々に広がりを見せている。

無印良品からは「コオロギせんべい」が販売され、老舗のごま加工メーカー和田萬はコオロギパウダーを使用した香ばしい「コオロギふりかけ」を発売。カラオケパセラのなんば、天王寺の2店舗では、年間2580斤分にもなるハニトーの食べ残し問題を解決すべく、関西限定の「ミックスジュース」「コオロギ」「ミドリムシ」のハニトー追いソース3種類を追加した。

昆虫食は低脂質で高タンパク質かつ栄養豊富な食品でもあり、若い世代からシニア世代まで幅広い人たちの好みに合っている。「かわいい路線」や、「ヘルシー路線」にシフトさせていくほうが、日本では市場が成長するかもしれない。昆虫食の可能性は今後ますます広がっていくと予想される。

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