東北卸流通の力 リーダーに聞く

酒類 2020.09.28

 内食の需要拡大で市販用は伸びているものの、業務用、酒類の落ち込みは大きく、食品・酒類卸売業界は不均衡な状態が続く。異常が日常化した中では新たな需要も生まれている。食生活が見直され、簡単、即食だけではなく、一手間掛ける商品にも注目が集まる。キット商品はその代表で、日本アクセス「ストックキッチン」は手抜きの罪悪感からも解放してくれそうだ。さらに糖質制限、タンパク質摂取の三菱食品「からだシフト」は大手ドラッグストアで積極展開されている。いずれも働く女性へ強くアピールしている。まだまだ支持されそうな商品がありそうだ。今年は東北の水産卸の雄2社(仙台水産、山形丸魚)で新社長が就任した。水産業界も厳しいが鮮魚以外でさまざまな取組みに挑戦している。こうした小売業を支える東北卸売業のリーダー6人に業績の推移とこれからを聞いた。(東北支局長=三沢篤)