東北卸流通の力 リーダーに聞く
内食の需要拡大で市販用は伸びているものの、業務用、酒類の落ち込みは大きく、食品・酒類卸売業界は不均衡な状態が続く。異常が日常化した中では新たな需要も生まれている。食生活が見直され、簡単、即食だけではなく、一手間掛ける商品にも注目が集まる。キット商品はその代表で、日本アクセス「ストックキッチン」は手抜きの罪悪感からも解放してくれそうだ。さらに糖質制限、タンパク質摂取の三菱食品「からだシフト」は大手ドラッグストアで積極展開されている。いずれも働く女性へ強くアピールしている。まだまだ支持されそうな商品がありそうだ。今年は東北の水産卸の雄2社(仙台水産、山形丸魚)で新社長が就任した。水産業界も厳しいが鮮魚以外でさまざまな取組みに挑戦している。こうした小売業を支える東北卸売業のリーダー6人に業績の推移とこれからを聞いた。(東北支局長=三沢篤)
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◆東北卸流通の力 リーダーに聞く:明暗分ける市販・業務用流通
特集 卸・商社 2020.09.28内食の需要拡大で市販用は伸びているものの、業務用、酒類の落ち込みは大きく、食品・酒類卸売業界は不均衡な状態が続く。異常が日常化した中では新たな需要も生まれている。食生活が見直され、簡単、即食だけではなく、一手間掛ける商品にも注目が集まる。キット商品は…続きを読む
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東北卸流通の力 リーダーに聞く:国分東北・石橋逸平社長 苦戦の酒類・業務、市…
特集 卸・商社 2020.09.28国分東北の前期業績は、売上げ988億2600万円、前年比1.5%減、経常利益3億5000万円、同39.6%減となった。売上構成比は食品44.6%、酒類50.8%、その他4.5%。酒類の構成比が半分以上占め苦戦している。家庭用は健闘しているが、食品含め…続きを読む
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東北卸流通の力 リーダーに聞く:三菱食品・若林哲也東北支社長 からだシフトの…
特集 卸・商社 2020.09.28三菱食品東北支社の前期3月期末決算は増収増益だった。3月は新型コロナウイルス感染症の影響があり、生協の店舗・共同購入や食品スーパー(SM)、ドラッグストア(DgS)などの売上げ伸長が寄与した。今期4月から7月までをみると、ゴールデンウイークまでは市場…続きを読む
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東北卸流通の力 リーダーに聞く:日本アクセス・泉山正則東北エリア統括
特集 卸・商社 2020.09.28◆配送エリア見直しコスト削減 日本アクセスの東北エリアの前期は冷夏、消費増税、台風、新型コロナなど外的要因に振り回された一年だった。卸売の売上げは、1466億円、前年比3%増、通過額2130億円、同2.8%増、総事業額は3596億円、同2.9%増だ…続きを読む
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東北卸流通の力 リーダーに聞く:ボーキ佐藤・平山裕一専務 中計最終売上げ13…
特集 卸・商社 2020.09.28ボーキ佐藤の上期業績は売上げは3.2%増だった。物流経費は増加したが、販管費が0.3%減少し、営業利益は増益になった。業態別ではドラッグストア(DgS)が2桁の伸びをみせ、やはり勢いがあるところと評価する。食品スーパー(SM)以外のチャネルも確実に広…続きを読む
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東北卸流通の力 リーダーに聞く:仙台水産・本田誠社長 被災3県、震災前の40…
特集 卸・商社 2020.09.284月1日、仙台水産の新社長に本田誠専務が就任した。「魚食普及活動によって地域に貢献するが当社の基本」と強調する。6月に改正卸売市場法の施行で、HACCPの考え方に沿った卸売市場の管理の実行など、変革の年になる。被災3県の復興、活性化に取り組んできたが…続きを読む
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東北卸流通の力 リーダーに聞く:山形丸魚・鈴木徹郎社長 水産卸の新たな行き方…
特集 卸・商社 2020.09.28山形丸魚の鈴木徹郎社長の入社は1991年。食品営業に10年携わり、その後水産管理、営業と長く関わってきた。5月末に社長就任した。現状で一番頭が痛いのは、カツオ、イカ、サンマ、サケといったボリュームの大きな魚種が不漁続きということ。自然現象だから仕方が…続きを読む