パン粉特集2023
2022年のパン粉市場は家庭用は数量ベースで減少、コロナ禍に落ち込んだ業務用は回復傾向にある。主原料の小麦粉のほか、油脂やイーストなどの副原料、エネルギー、運送費など大幅にコストが上昇する中、業界は7月をめどに4回目の値上げに踏み切る。(三井伶子)
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◆パン粉特集:4回目の値上げで利益確保へ 経営継続に必要不可欠
粉類 特集 2023.07.072022年のパン粉市場は家庭用は数量ベースで減少、コロナ禍に落ち込んだ業務用は回復傾向にある。主原料の小麦粉のほか、油脂やイーストなどの副原料、エネルギー、運送費など大幅にコストが上昇する中、業界は7月をめどに4回目の値上げに踏み切る。値上げ額は乾燥…続きを読む
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パン粉特集:富士パン粉工業 レンジ調理で好評 輸出へ賞味期限延長も
粉類 特集 2023.07.07富士パン粉工業の前4月期は、外食が徐々に回復したことや営業、開発部門の努力もあって、売上げは前年比10%増で着地。利益は電力、ガス、運賃などの高騰が予想以上にあり、値上げ後の3~4月で取り戻した状況だ。7月からの値上げは現在、順調に案内が進んでいる。…続きを読む
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パン粉特集:フライスター 少量油でカリカリ 小麦粉、卵なし調理可能
粉類 特集 2023.07.07フライスターは前期、家庭用はコロナ前と比べ回復、業務用は回復が遅れている。現在、8月からの価格改定に動いており、値上げはこの2年間で4回目となる。価格改定する中で単価が上がり、金額ベースでは上向いたが数量ベースでは落ち込んでいる。 業務用はコロナ時…続きを読む
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パン粉特集:雪和食品 製造部門へ投資を 副原料分の値上げ訴え
粉類 特集 2023.07.07雪和食品は前期、家庭用商品の高止まりが続き売上げをけん引していたが、昨年末に新型コロナ感染者数が減少に転じたことに起因し業務用商品は増加、家庭用商品は減少に転じた。同社決算月(5月)を起点にとらえると、前半は家庭用が、後半は業務用がけん引したことで、…続きを読む
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パン粉特集:ライオンフーヅ 大型案件獲得図る 製・販・開発一体取組む
粉類 特集 2023.07.07ライオンフーヅの前期は増収減益となり、今期に入りほぼコロナ前の水準となっている。レンジ対応の市販用冷食や、デリカ、レストラン、専門店の業務用冷食など、最適な商品の提案によって好評を得ている。今期は大型案件の獲得に製造、販売、開発が一体となって取り組ん…続きを読む
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パン粉特集:大川食品工業 低吸油製品が好調 新メニュー開発進める
粉類 特集 2023.07.07大川食品工業は今期、値上げ要因もあって金額ベースでは増加しているが、ボリュームベースでは伸びているとはいえない。家庭用が昨年に続き停滞しており、業務用の回復に助けられている。 家庭用の伸び悩みは、コロナ禍以降増えていた内食が減り始めていることがある…続きを読む
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パン粉特集:横山食品 来年中に増産整備 仙台支店7期連続増収
粉類 特集 2023.07.07横山食品の23年度全社スローガンは「やってみよう 動いてみよう 明るい未来をカタチにします」。昨年よりも一歩踏み出す意識を持ち、会社も社員も笑顔輝く「カタチ」にしようとの思いを込めた。簡便・時短を切り口にした家庭用パン粉の新製品発売を8月に控え、パン…続きを読む
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パン粉特集:旭トラストフーズ 新用途開発も注力 生産体制、販路を再構築
粉類 特集 2023.07.07旭トラストフーズの前期実績は、前年比7.2%増となったが、物量は前年を割っており、決して喜ばしい内容ではなかった。 また、昨年発表した静岡工場と御殿場工場の閉鎖による影響もあり、利益面では苦戦を強いられた。あらためて岡山工場の生産体制ならびに販路の…続きを読む