業務用食品NEWS最前線:もう一つの肉「代替ミート」の新時代到来

2020.03.02 493号 16面
展示会で外食・中食向けに提案された「ゼロミート」

展示会で外食・中食向けに提案された「ゼロミート」

「大豆ミートの肉団子(5種の野菜入り)35」

「大豆ミートの肉団子(5種の野菜入り)35」

「スパイシードライカレー(ミートソース風)」(左)と「5種の野菜のメンチカツ90」

「スパイシードライカレー(ミートソース風)」(左)と「5種の野菜のメンチカツ90」

(左)「ビヨンド・ミート」と「インポッシブル・ミート」

(左)「ビヨンド・ミート」と「インポッシブル・ミート」

普通の肉のように焼き色が付く「インポッシブル・ミート」

普通の肉のように焼き色が付く「インポッシブル・ミート」

マクドナルドではビヨンド・ミートのバーガーを一部で試験販売。バーガーキングではインポッシブル・ミートのバーガーを導入

マクドナルドではビヨンド・ミートのバーガーを一部で試験販売。バーガーキングではインポッシブル・ミートのバーガーを導入

◇環境問題×健康志向×食糧不足で もう一つの肉「代替ミート」の新時代到来

●スターゼン・大塚食品「ゼロミート」を業務用にも拡大 訪日客の対応強化

スターゼンと大塚食品は、大豆を使った肉不使用製品「ゼロミート」を業務用市場にも拡大する。外食・中食向けの「業務用ゼロミート ハンバーグ」「業務用ゼロミート ソーセージタイプ」を今春から発売。いずれも冷凍形態で、ハンバーグはヴィーガン対応とした。1月、スターゼングループ総合展示会の会見で同社・横田和彦常務は「国内の肉代替商品の需要が、3年後には250億円になるとの指標も出ている。市販用と業務用で『ゼロミート』の知名度を上げ、市場を盛り上げていきたい」と意欲を示した。

3月に発売したブランド初の業務用タイプ「業務用ゼロミート」は、従来の市販用「ゼロミート」では対応していない外食のほか、中食の弁当や惣菜にも使用しやすい規格とした。ソーセージは500g、ハンバーグはメインと副材のどちらでも対応できるよう100g・60gを取り揃えた。商品開発は2社共同で行い、販売はスターゼンが担う。

1月に東京流通センターで開催したスターゼングループの総合展示会でも商品に対する反響が大きく、ファストフードやファミリーレストランなどの外食、カフェ、給食など全業態から引き合いがあったという。

「ゼロミート」は、18年11月に大塚食品が市販用商品として発売。昨今の外食産業における大豆使用メニューの増加や東京2020大会開催に伴い訪日客増加が想定されることから、これらのニーズへの対応を含め今回、初となる外食・中食向け商品の開発に至った。

近年、肉代替商品が脚光を浴びている背景には、世界の人口急増による食糧不足、穀物に比べて家畜を生産する際の環境負荷の大きさ、健康に気を使ったベジタリアンやヴィーガン、ローカーボ実践者の増加など、さまざまな理由が考えられる。

●ヤヨイサンフーズ 反響を呼ぶ大豆ミートの新シリーズ

昨年、ヤヨイサンフーズが健康訴求商品として新たに立ち上げたブランド「イートベジ」シリーズが反響を呼んでいる。同シリーズは、「野菜を食べよう。」をテーマに健康志向とおいしさの両立を目指したシリーズで、野菜や豆などの植物由来の食材で仕立てられている。ベースとなるのは、肉の代わりに大豆タンパクから作った「大豆ミート」。肉のような食感を実現している。健康志向の高まりや訪日外国人の増加といった多様化する消費者ニーズに対応するラインアップは要注目だ。

「イートベジ 大豆ミートのハンバーグ(デミグラス風)」は粗びき風食感に仕上げ、トマトケチャップとウスターソースをベースにした甘味のあるソースを合わせた一品。「同5種の野菜のメンチカツ90」は、野菜ペーストやウスターソースを加えた香ばしく甘味のある生地を米粉入りのパン粉で包んだ。

また、今年1月には同シリーズのさらなる浸透を図り、新たに6品を追加した。ユーザーの要望に応えたソースなし・バラ包装の「大豆ミートのハンバーグ80」や、大豆ミートの肉団子に玉ネギ、ニンジン、タケノコ、インゲン、ゴボウを加えた健康感が魅力の「大豆ミートの肉団子(5種の野菜入り)35」のほか、袋入りタイプで8月までの期間限定商品「ひよこ豆と大豆ミート入りコロッケ」、ライスに押し麦を加え食物繊維も豊富な「スパイシードライカレー(ミートソース風)」など、いずれも好評だ。

●アメリカでも爆発的に広がる植物ベースの代替肉

大手ファストフードでも代替肉バーガーの販売を開始

・普通の肉のように焼き色が付く「インポッシブル・ミート」

・グリーンピース、緑豆、ソラマメ、玄米、ヒマワリの種、ココナツ油、ココアバターで作った代替肉に、肉の色を付けるためのビーツ、リンゴのエキスを加えた「ビヨンド・ミート」。アメリカではスーパーでも購入できる

・大豆、ジャガイモ、ココナツ油、ヒマワリ油に、大豆の根からDNAを取り出し、遺伝子組み換えをしたイーストに植え付けて培養させたものを混ぜた「インポッシブル・ミート」

・マクドナルドではビヨンド・ミートのバーガーを一部で試験販売

・バーガーキングはインポッシブル・ミートのバーガーを導入

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