6月5日。今日はデンマークの憲法記念日
6月5日はデンマークの憲法記念日。デンマークは酪農や畜産業が盛んである。
先覚者がデンマークで学んだ酪農
チーズの民間製造の歴史はバター、練乳にくらべてはるかに新しい。
トラピスト修道院(北海道・ 湯ノ川)の女子部では、1904 (明治37)年頃、ソフトチーズやゴーダ系のブリックチーズを造った。当別の男子部の方でもやや遅れてゴーダチーズを製造し、1955年頃まで続けていた。
出納農場の出納陽一は北海道酪農の先覚者、宇都宮仙太郎の娘婿である。宇都宮は1890(明治23)年にアメリカでチーズ製造を学び、1911(明治44)年日本でわずかにチーズを造った。一方、出納はデンマークで酪農を学び、1925年にチーズの製造を始めた。つまり、宇都宮のチーズ造りを引き継いだことにな る。1928(昭和3年)、北海道製酪販売組合連合会(現雪印メグミルク(株)がチーズの試作を開始し、翌年の1929年に4,930ポンド(2,033kg)のブリックチーズを製造、ピメントを加えてスプレッドタイプの瓶入りチーズを発売した。その後1932(昭和7)年、北海道遠浅地区にチーズ専門工場を設立、1934(昭和9)年にプロセスチーズ450gを発売した。当時の生産量はわずかに20~30tであった。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:林 弘通))