なめ茸・山菜加工特集
「ご飯のお供」の定番、なめ茸。値頃な価格帯、ストック需要に応える保存性などを強みに半世紀以上、家庭の食卓を中心に親しまれている。食の多様化や「コメ離れ」で消費基盤は軟弱になっているが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う内食化の強まりで引き合いが強まるなど、潜在需要は健在だ。ただ、製造コストや物流費が軒並み上昇する一方で小売側の低価格要求は根強く、市場では廉価な中国産製品がシェアを伸長。普及、拡大の推進力だった「安さ」に、収益改善や高付加価値化を阻まれている。こうした中、メーカー各社はなめ茸の新しい価値づくりに取り組んでいる。目指すのは、「ご飯のお供」から踏み出す用途の拡張だ。(長野支局長=西澤貴寛)
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◆なめ茸・山菜加工特集:「ご飯のお供」から脱却 用途拡大で新価値創造目指す
漬物・佃煮 特集 2020.06.24「ご飯のお供」の定番、なめ茸。値頃な価格帯、ストック需要に応える保存性などを強みに半世紀以上、家庭の食卓を中心に親しまれている。食の多様化や「コメ離れ」で消費基盤は軟弱になっているが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う内食化の強まりで引き合いが強まるな…続きを読む
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なめ茸・山菜加工特集:長野県なめ茸、19年度製造量4%減 原料手当てに不安も
漬物・佃煮 特集 2020.06.24なめ茸の主要メーカーは、主原料であるエノキ茸の生産量が国内トップの長野県に集中し、全国シェアの90%以上をこれら各社で占めている。 長野県缶詰協会がまとめた19年4月~20年3月期のなめ茸製品製造量(会員6社の実績)は、79万8414ケース(容量、…続きを読む
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なめ茸・山菜加工特集:ナガノトマト「トマトとなめ茸のおいしいレシピ」発刊
漬物・佃煮 特集 2020.06.24ナガノトマトは、なめ茸やトマトジュースのアレンジレシピをまとめた「トマトとなめ茸のおいしいレシピ」=写真=を発刊した。 「和風明太子なめ茸パスタ」「春雨となめ茸の中華サラダ」など同社員が考案、監修したメニュー約80品を掲載している。一般購入もできる…続きを読む
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なめ茸・山菜加工特集:テーブルランド コロナで内食化加速、中国産も堅調
漬物・佃煮 特集 2020.06.24テーブルランドのなめ茸カテゴリーの20年3月期実績は、売上高で前年比1%アップ。「消費税引き上げによる“家ごはん”の見直しが安定した動きにつながった」(営業部)と見る。4月以降は、コロナ禍による内食化の加速で、前年同期比約20%増で推移。 「市場で…続きを読む
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なめ茸・山菜加工特集:ナガノトマト ボトル製品けん引、新タイプ好評
漬物・佃煮 特集 2020.06.24ナガノトマトの19年10月~20年3月期のなめ茸カテゴリー実績は売上げベースで前年比8%増、数量ベースで同7%アップ。「ボトル製品の好調に加え、2~3月は内食化の強まりで通常の瓶詰製品も伸びた」(井垣孝夫社長)。 3月発売の210g新ボトル製品は「…続きを読む
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なめ茸・山菜加工特集:長野興農 フレーバー系中心に新レシピ作成へ
漬物・佃煮 特集 2020.06.24長野興農のなめ茸カテゴリーの業績は、おおむね横ばい。ただ、コロナ禍による小中学校の休校などで給食向け製品がストップするなど、業務用のマイナスが響いている。 今期は「フレーバー系を中心に手を変え、品を変え、いかに新しいレシピ、食べ方を作っていくかがテ…続きを読む
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なめ茸・山菜加工特集:信濃産業 コロナ明けも長期見通しは下振れ
漬物・佃煮 特集 2020.06.24国内最大のエノキ茸産地、中野市が拠点の信濃産業。「3~4月はコロナ禍の内食化で出荷が伸びたが、5月は反動減も。状況がやや落ち着いた6月以降は一定の水準を保って推移するのでは」(望月誠一社長) ただ、業務用の売上げは規模こそ小さいものの、飲食店の営業…続きを読む