生産減に直面する北海道産昆布。品質は世界屈指だけに長期的な解決策が必要だ
原料である昆布の国内生産量の減少傾向に歯止めが効かない。全道の漁業協同組合で構成される北海道漁業協同組合連合会(北海道ぎょれん)による道産昆布の生産量(供給量)は長く低迷が続くが、22年は過去最低となる1万0970tとついに1万1000tを割った。19年以降、連続で1万3000tを割る超低水準が継続。道産昆布は国内生産量の大半を占めるが、海水温上昇や出漁回数の減少、高齢化・後継者問題、異常気象の常態化(天候不順)などが影響し、厳しい環境が続いている。新型コロナ以降はかねての