親も子も自分らしく楽しめるファストフード店がジョージアで大人気
ジョージアの首都トビリシには、近年続々と世界的ファストフードチェーンが進出している。いずれも特別な日の食事として、地元の人々に愛され、いつも賑わいを見せている。それぞれのブランドごとに異なる印象があるが、それは日本でのものともやや異なる。
子どもが食べ終わっても飽きないゲームゾーン
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例えば日本でケンタッキーフライドチキンの名前で親しまれているKFCは比較的入りやすい大衆的な店舗であるが、マクドナルドは「少し高い、ご馳走」というイメージがある。サブウェイはその中間で、テイクアウトで求める人が多い。
そして、これらのチェーンの中でも特に親子連れの姿をよく見かけるのが、Wendy’sである。なぜWendy’sには親子連れが多いのだろうか。実は、ジョージアのWendy’sでは、親も子も嬉しい、ファミリー向けのサービスが充実しているのだ。
ジョージアのWendy’sには、ゲームゾーンと呼ばれるスペースがある。調べてみた限りジョージア以外の国でゲームゾーンのあるWendy’sは見つからなかったが、ジョージアではよほど床面積の狭い店舗でない限りほとんどの店舗に設置されている。
ゲームゾーンは一般の飲食ゾーンとは壁などで切り離された一角となっており、中にはレーシングゲームやバスケットボールゲーム、エアーホッケーなど、日本のゲームセンターでも見かけるような人気のゲームが並べられている。郊外の広めの店舗の場合、奥にちょっとしたアスレチックゾーンがあることも。
Wendy’sでキッズミールを注文すると、ゲームゾーンカードと呼ばれるカードがついてくる。このカードをゲームゾーンのガードリーダーにかざすと、1回分のポイントが引かれ、ゲームがプレーできるのだ。
キッズミールには1回分のポイントがついてくるが、追加で遊びたければ、注文カウンターで現金(もしくはクレジットカード)でチャージすることも可能。
食事が終わったあと、友達と連れ立ってゲームゾーンに駆け込んでいく子どもたちは、Wendy’sのお決まりの光景の一つだ。店内で飲食している保護者にとっても、目が届く範囲なので安心である。
お母さんは、おしゃれにティータイム
Wendy’sにはバーガーやピザの注文カウンターとは別に、Wendy’s cafeのカウンターが設置されていることも多い。
カフェではクリームやシロップを使ったビバレッジや、ヘルシーなサラダや軽食、ケーキなど、ファストフードというよりはおしゃれなカフェを思わせるメニューが充実している。また、カクテルなどアルコール類も購入可能だ。
子どもの好みに合わせてバーガーやピザを食べに来ていても、お母さんたちはケーキとカプチーノで女子会、という使い方も可能だ。もちろん、若い女性だけでアフタヌーンティーを楽しんでいる光景もよく目にする。
特別な日のお祝いもできるパーティーゾーン
ジョージアのWendy’sがすごいのはそれだけではない。なんと、店内でパーティーができる貸し切りスペースのある店舗もあるのだ。
パーティールームを予約しておくと、開始までに店員が目的にあった飾り付けを施して待っていてくれる。そこにWendy’sのピザやサイドメニューといったご馳走をたくさん並べてバースデーパーティーができる。
スペースも広いので、たくさんの友達を招待可能。もちろん、食べ終わったらゲームゾーンで遊ぶのも楽しみの一つだ。
「ファストフードは若い人のもの」「安い分サービスはあまり充実していない」そんなイメージになっていないだろうか。
ジョージアのWendy’sには、幅広い年代の人がそれぞれ自分らしく楽しむことができる工夫があふれている。親も子も、どちらかが合わせるのではなく、一緒に楽しむことのできる店づくり。ファストフードに限らず、すべての外食産業で参考になる視点だろう。(フードライター 加藤麻結)