生麺・冷凍麺特集
生麺・冷凍麺特集:生麺=ラーメン・焼そば伸長 外食代替に高価格ラーメンが人気
生(チルド)麺市場は回復基調にある。19年度(19年4月~20年3月)は4年ぶりに増加着地となった。2月末の新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、2~3月での需要の急増も拡大に寄与した。4月以降もコロナ禍による内食需要の高まりで、生麺カテゴリーへの需要も高水準で推移している。中でも、ラーメン、焼そばカテゴリーの伸長が全体をけん引している。コロナウイルスの収束が見えない中で、この傾向は続くと予想され、生麺市場は増加が見込まれている。
コロナ禍によって、消費者の生活スタイルが大きく変化したことに伴い、生麺へのニーズも変わってきている。近年の生麺のトレンドは、シマダヤの「流水麺」を筆頭とした即食タイプが売上げを伸ばしていたが、テレワークなどにより、在宅時間、人数が増加。それに伴い、家庭内で調理する人が増えているようで、手作りニーズが拡大している。その結果、即食タイプよりは、本格や高品質な商品にニーズが流れているという。
例えば、家庭用チルドラーメンの販売増が続いている。特に外食の代替需要として高価格帯の商品が売上げを伸ばしている。ラーメンをきっかけに、生麺全体が見直されているようだ。
拡大するラーメンカテゴリーは、既存ユーザーに加え、新規需要を獲得している。ラーメンカテゴリー内で見ると、汁ありタイプが前年比3割増、つけ麺タイプが同5割増、まぜ麺タイプが同2倍増と、いずれも好調に推移している。
また、価格帯では定番価格帯の200円未満~150円以上が約4%程度の増加に対して、250円以上が約6%増、250円未満~200円以上が2割以上増加し、チルド麺の中でも高価格帯商品の伸長が目立っている。
需要の増加は内食化の拡大によって、若年層や単身世帯の新規が増えているという。チルド麺の優位性でもある本格的な麺が味わえることが再評価され、外食ラーメン店の代替としての価値が高まっている。
今秋冬の商品戦略についても、外食の代替需要の取り込みを狙った本格的な生ラーメンの投入が行われている。また、焼そばカテゴリーも順調に推移。これまでは昼食での登場機会が多かったが、喫食頻度の高まりや内食化により、野菜や肉などを使い一手間かけた夕食メニューとして食卓に並んでいるという。今後も、焼そばの使い勝手の良さやメニュー提案していくことで、さらなる販売増を目指していく。
一方、7月の長梅雨で、冷やし中華を中心とした、夏物アイテムが伸び悩んでいる。特に冷やし中華は19年夏も冷夏だったため2年連続で苦戦している。天候要因の影響を受けやすいものの、冷やし中華の展開は今後の課題となりそうだ。
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◆生麺・冷凍麺特集:家庭用増加も業務用が減少 本格提案で需要獲得
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