アマニ事典(第2回)アマニの歴史-アマニは石器時代からの贈りもの-【PR】
<アマニの世界史>
第1回で亜麻は人類が初めて栽培した植物の一つと紹介したが、アマニの歴史は実に石器時代にさかのぼる。スイス湖畔の遺跡から発見された痕跡から古代人(Swiss Lake Dweller People)が亜麻の繊維分とその種子を利用していたとの記録が残っている。
紀元前8000年~7000年ころには文明発祥地であるチグリス・ユーフラテス川沿岸の、現在のトルコやシリアを中心とした地域で、紀元前5000年~2000年にはエジプトでも栽培されるようになった。アマの種子から油を取り、茎の繊維質から麻を作りミイラの包む布地等として利用され、交易品にはアマ織物も含まれていたようだ。
西ヨーロッパでは紀元前1000年ころから広がり、紀元前400年ころにはギリシャの医学の父であるヒポクラテスが「亜麻の種子を食べると腹痛に良い」と亜麻の栽培を進め、紀元前300年ころには植物学の祖であるテオプラストスが「体のためによい」と推奨し、積極的に食べていたことがわかっている。
西暦に入るころには、食用としての利用が進み、9世紀にはフランク国王カール大帝(シャルルマーニュ)はアマニの効用を評価し「臣民は、アマニをとるべし」と亜麻栽培と備蓄を法令で義務付け、その後欧州全体に広がった。
アメリカ大陸に伝わったのは17世紀に入ってから。1617年にフランス人薬剤師であるルイ・エベール(Lois Heber)が、New France(今のカナダ)に導入し、1753年には米国で商業栽培が始まったと記録されている。
カナダアマニ協会発行のダイアン・モーリス博士「アマニ-その健康と栄養-」の中に「アマニは少なくとも5千年以上前からエジプト、インド、中国で料理に使用されていた」との記述がある。インドのガンジー著の「ガンジーの健康論」に、村の労働者たちへの食事としてアマニ油を使った料理が載っている。
このように世界ではかなり古くからアマニのパワーを利用していた。
<アマニの日本史>
日本では1800年ころ、北海道開拓初期に亜麻栽培が始まった。日本に亜麻を紹介したのはロシア公使を務めていた榎本武揚といわれている。榎本がロシアより亜麻の種子を日本に送り、それを黒田清隆(当時:北海道開拓使長官)が札幌の屯田兵に託して栽培をさせた。*(注)当時は、あくまで布地、軍需用の繊維原料を目的としたもので、食用ではなかった。
その後第二次世界大戦後に化学繊維の台頭により、価格が高い麻の利用が見送られたことで日本での栽培は一度終息した。 その後、2000年代に入り健康志向の高まりから食用として認知されるようになった。日本人の食が欧米化し、魚から肉が主食となったために、EPA、DHAなどの栄養素を別な食材から摂取する必要がでてきたことから、これらの栄養素を多く含むアマニが注目されるようになった。
画像提供:日本アマニ協会
*引用:帝国繊維株式会社ホームページ「リネンと帝国繊維」より
:http://www.teisen.co.jp/teisen_story/story_of_linen4.html
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