野菜・果実飲料特集

野菜・果実飲料特集:長野地区=広がる原料不安 品種特化など新価値戦略を展開

果実飲料 特集 2021.03.31 12208号 10面

 リンゴやトマト、桃、ブドウなど、多彩な野菜・果実原料と水資源に恵まれた長野県。強い訴求力を誇る「信州」ブランドの下、それらを生かした飲料製造は地域を代表する基幹産業の一つとして成長を遂げてきた。業容拡大に伴って輸入原料・果汁の使用率が高まった現在も、地産・国産原料による高付加価値型の商品展開などで、各地域メーカーは高い存在感を示している。
 ただ、足元を支える原料事情は大きく揺らぐ。農家の減少や高齢化による収量減、気候変動に伴う生育不良が常態化しつつ

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