糖質最前線バランス食特集

糖質最前線バランス食特集:提言=東洋ライス・雑賀慶二社長

総合 2019.04.10 11860号 08面

●糠のついたコメ摂取で医療費を削減

人類にとっては、活動エネルギーの燃料となる「糖」は自動車に例えるとガソリンであり、極めて効率の良い栄養成分である。糖を摂取することができないイヌイットは、糖以外の栄養素で補うしかなく、その結果短命にならざるを得ないことを考えるとわれわれは恵まれている。しかし今の人類は活動が減ったため、燃焼されない糖が行き場がなくなり、「高血糖」となり、最後は「糖尿病」になってしまう。

そこで大切なことは、血液に送る糖の量をコントロールすることであり、その役目を果たすのが「糠=ぬか(糖ではない)」である。さらに、「糠」は摂取した食品の消化吸収度もコントロールして人体を肥え過ぎないように調節しているのである。したがって白米は「糠」がなく「糖」だけのため、活動量に応じた摂取をしないと病気になるゆえんである。それを防ぐために『糖質制限』が注目されているだけであり、本末転倒と言うべきである。

すなわち、糖の摂取制限をするのではなく糠のついたコメを食べること(まずい玄米食をしろといっているのではない)。それが、真に国の医療費削減につながるのである。

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら