糖質最前線バランス食特集
糖質最前線バランス食特集:トピックス=「砂糖の日」勉強会開く 食欲は糖が調節
「砂糖の日」勉強会が3月7日、三井物産関西支社(大阪市北区)で開催され関西物産会会員企業(会長=上野誠一郎上野砂糖社長)やその取引先など約140人が参加した(既報)。
勉強会ではイシハラクリニック院長で医学博士の石原結實氏(写真)が「薬のいらない健康法~砂糖の効能~」をテーマに講演。「砂糖がメディアでは悪い物のようにいわれるがとんでもない話だ。去年の9月の段階で100歳以上の人が6万9785人いる。一番長生きの人が福岡の田中カ子さん116歳。男性最高齢は野中正造さん。残念ながら113歳で亡くなったが、この人が一番好きだったのが甘い物。100歳以上の人に何が好きかアンケートを取ると1位が甘い物、2位が果物。長寿の人は、糖分が大好きなのに、糖が体に悪いなんておかしな話だ」とした。
また、サツマイモや砂糖の1人当たりの摂取量が減っているのに糖尿病の患者が増えていることをデータでわかりやすく解説し「糖尿病の直接原因は糖じゃないですよ」とした。
このほか「私たちの細胞の活動源の多くがブドウ糖に依存している。命にとって一番大切な食欲も糖が調節している。食べないでいると血糖値が下がって空腹を感じる。長時間食事をしなかったり過度な運動をすれば低血糖になり、最悪の場合昏睡になり死に至ることもある。低タンパク発作、低脂肪発作というのはないことからも糖が体にとっていかに大切かわかる」と糖の重要性を説き、過度な糖質制限についても言及。「人間にとって大切な糖を極端に制限すると、体は『大変なことが起こった』と判断し、脂肪からブドウ糖を作ろうとする。だから短期間でやせる。肥満によって起こる病気の軽減にはなる面もあるが、長期間やっているとさまざまな弊害が出たという相談も受ける」と事例を紹介。「砂糖、コメ、パン、麺、日本酒などあれもだめ、これもだめとやり過ぎると、世界各地の『食文化』自体を否定することにもつながりかねない」と懸念を示した。
ほかにも「日本人の1人当たりの砂糖消費量は減少傾向で諸外国に比べても極端に少ない」(谷川敦巳三井物産西日本食料部長)と冒頭のあいさつで指摘した。
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