糖質最前線バランス食特集
糖質最前線バランス食特集:トピックス=はくばく、日本人の食物繊維摂取源に穀物を推奨
日本人の食物繊維摂取源(16年国民健康・栄養調査報告)1位は「コメ」で1日当たり1g、2位「パン類」0.8g、3位「うどん・中華麺類」0.5gと続き、ご飯や食パン類は、食物繊維が豊富な食材とはいえないが、量を食べることにより、重要な摂取源となっている。
一方、糖質の摂取量を減らすことで、体を“脂肪ため込みモード”にするインスリンの分泌が抑えられる低糖質ダイエットが普及している。だが、糖質が多い主食を制限すると、短期間に一定効果が得られるものの、糖の消化・吸収をゆっくりにする食物繊維が不足するデメリットもある。
そこで穀物カンパニーのはくばくは、食物繊維量が豊富な穀物の摂取を推奨する。例えば玄米や雑穀など、外皮や胚の部分を残した全粒穀物は、食物繊維が多いうえ、胚芽などに含まれるビタミン・ミネラル、ポリフェノールなど微量栄養素の宝庫でもある。
全粒穀物の効用研究は世界各地で進み、糖尿病や心血管疾患、がん、脳卒中など主要死亡原因ともなる疾患が、全粒穀物の摂取で予防できることが判明している(グラフ)。
一方、麦ご飯に用いられる大麦は、外皮を取り除いて精製しているため全粒穀物とは言えないが、水溶性食物繊維「β-グルカン」が粒の中までぎっちりと詰まっている。
現に、白米茶わん1杯(150g)に含まれる食物繊維量は0.5gだが、これにもち性大麦(もち麦)を3割混ぜると食物繊維量は2.4gに増加する。
重要なのは、摂取した糖の吸収を抑えることだ。これは、食品に含まれる糖以外の栄養素の質や量、食品の形状、調理法によって違いが出る。
そこで、食品やその加工状態ごとに血糖値の上がりやすさを示す指標「GI(グライセミック・インデックス)」が用いられ、これが高いほど食後血糖値が上がりやすい食品となる。大麦は食物繊維が豊富で、穀物の中ではGIが低い特徴がある。
-
◆糖質最前線バランス食特集:栄養バランス食で健康長寿を
特集 総合 2019.04.10健康志向が高まる中、多様な健康情報とともに、健康法や食事療法があふれている。中でも注目集まる糖質制限食は、増加する糖尿病と予備軍の人たちには確かに必要だろうが、ダイエット目的のため長期間続けることに、警鐘を鳴らす研究者は少なくない。日本人は、コメ中心の…続きを読む
-
糖質最前線バランス食特集:宮澤陽夫東北大学教授に聞く コメ食で予防、世界が関…
特集 総合 2019.04.10コメを中心とした日本型食生活に、国内外の関心が高まっている。コメの健康機能性研究第一人者、東北大学未来科学技術共同研究センター宮澤陽夫教授に、その価値と重要性について聞いた。 --コメの健康性が解明される一方、糖質摂取を制限する食事法が話題となり、コメ…続きを読む
-
糖質最前線バランス食特集:東北大研究グループの糖質制限実験
特集 総合 2019.04.10●健康で有益な食事療法探る 東北大学農学研究科都築毅准教授らの研究グループは、糖質を抑えた食生活を続けると、老化を促し、健康にも悪影響を与える恐れがあることを示した。マウスを用いた実験だが、ブームともいえる糖質制限のあり方に警鐘を鳴らす内容ともいえる。…続きを読む
-
糖質最前線バランス食特集:上野砂糖・上野誠一郎社長 サトウキビは平和防衛作物
調味料 特集 総合 2019.04.10上野誠一郎氏(上野砂糖社長)は砂糖類の消費者誤解の解消や消費拡大にも熱心に取り組んでいる。とかく悪者にされがちな砂糖について大いに語ってもらった。(聞き手・服部泰平) サトウキビは「平和防衛作物」だ。尖閣諸島はカツオ漁業や鰹節の製造が衰退し、無人になっ…続きを読む
-
糖質最前線バランス食特集:トピックス=京都市で国際シンポジウム 協力体制など…
特集 総合 2019.04.10●グローバルヘルス掲げる 「第3回コメとグローバルヘルス~コメとコメ糠の科学とファイトケミカルズ」と題した、世界中の著名な研究者が一堂に会する国際シンポジウムが昨年11月29~30日、京都市左京区国立京都国際会館で開催された。 過去2回のテーマ「疾病予…続きを読む
-
糖質最前線バランス食特集:トピックス=FC TIAMO枚方、うどんパワーでJ…
麺類 特集 総合 2019.04.10大阪府枚方市を拠点にJリーグ昇格を目指し活動する「FC TIAMO枚方」。同チームのパワーフードは大阪名物の「うどん」だ。 サッカーやアメリカンフットボールの選手経験を持つ恩地宏昌恩地食品社長は、「スポーツで疲れた体には、うどんなど食べやすい形の炭水化…続きを読む
-
糖質最前線バランス食特集:トピックス=「砂糖の日」勉強会開く 食欲は糖が調節
特集 総合 2019.04.10「砂糖の日」勉強会が3月7日、三井物産関西支社(大阪市北区)で開催され関西物産会会員企業(会長=上野誠一郎上野砂糖社長)やその取引先など約140人が参加した(既報)。 勉強会ではイシハラクリニック院長で医学博士の石原結實氏(写真)が「薬のいらない健康法…続きを読む
-
糖質最前線バランス食特集:トピックス=はくばく、日本人の食物繊維摂取源に穀物…
特集 総合 2019.04.10日本人の食物繊維摂取源(16年国民健康・栄養調査報告)1位は「コメ」で1日当たり1g、2位「パン類」0.8g、3位「うどん・中華麺類」0.5gと続き、ご飯や食パン類は、食物繊維が豊富な食材とはいえないが、量を食べることにより、重要な摂取源となっている。…続きを読む
-
糖質最前線バランス食特集:提言=神明ホールディングス・藤尾益雄社長
コメ・もち・穀類 特集 総合 2019.04.10●バランスの良い「日本型」に 近年、生活習慣病の増加や過激なダイエットのために、白米をはじめとする炭水化物や糖質を大幅に制限する人の話をよく耳にします。もちろん治療や予防の場合もあり、一概には言い切れませんが、栄養バランスの偏った食事を続けていて、本当…続きを読む
-
糖質最前線バランス食特集:提言=東洋ライス・雑賀慶二社長
特集 総合 2019.04.10●糠のついたコメ摂取で医療費を削減 人類にとっては、活動エネルギーの燃料となる「糖」は自動車に例えるとガソリンであり、極めて効率の良い栄養成分である。糖を摂取することができないイヌイットは、糖以外の栄養素で補うしかなく、その結果短命にならざるを得ないこ…続きを読む