【1分動画解説!食品業界キーワード】オートミール

オートミールとは、オーツ麦を脱穀して調理しやすく加工したもの。2022年現在、日本のオートミール市場は100億円規模まで急成長したもよう。コロナ禍で巣ごもり生活が続き、運動不足から健康意識が高まったことで、食物繊維など栄養素が豊富でダイエットにも活用できるオートミールを手にする人が増えた。

2022年もさらに市場は拡大する見通しで、カルビーは4月に「ベイクドオーツ」で参入した。日本ケロッグも「ケロッグ プロテイン オートミール」を発売し、これまでもニーズのあったダイエット関心層を中心にさらなるユーザー拡大を目指す。日清シスコは食品として汎用(はんよう)性が高く、アレンジできるオートミールの価値を発信。

日本で初めてオートミールを製造したシリアルメーカーの日本食品製造は今後、消費者の環境配慮品へのニーズの高まりや小売店のSDGs関連の品揃えとして、オーガニック原料やフードマイレージの低い国産原料を使用した製品を前面に展開していくという。

オートミールを主食としてコメに見立てて食べる「米化」(こめか)が重要キーワードとして注目され市場が拡大した半面、調理の可能性を狭くしてしまうとの指摘もある。オートミールは今後「食卓に欠かせない万能材料」へと変化していくことが期待される。

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