醤油特集
醤油市場は19年、台風、大雨、冷夏といった度重なる天災で苦戦し、消費増税による9月の仮需要を得て回復した。天候や税制変更といった外部要因に左右された、異常な1年だった。家庭用は久しぶりの増収推移という企業も多いが、今後を楽観視する向きは一切ない。国内は既存品が同質化し、廉価販売が人口減で陰り、輸出も前年に特需があったからか停滞。価値と単価アップによる市場継続を果たしているのが、密封・鮮度容器の醤油。さらなる減塩や各種容量帯の展開といった、中身の進化も着実に進む。次の成長戦略が揃いつつある。(吉岡勇樹)
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◆醤油特集:台風などに苦戦も増税仮需で挽回 次の成長へ、密封・鮮度や減塩
調味料 特集 2019.12.11醤油市場は19年、台風、大雨、冷夏といった度重なる天災で苦戦し、消費増税による9月の仮需要を得て回復した。天候や税制変更といった外部要因に左右された、異常な1年だった。家庭用は久しぶりの増収推移という企業も多いが、今後を楽観視する向きは一切ない。国内…続きを読む
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醤油特集:ヤマサ醤油 「鮮度」シリーズが2桁成長 スヌーピーでトライアル促進
調味料 特集 2019.12.11ヤマサ醤油は今12月期も「鮮度」シリーズを2桁成長させている。酸化防止・品質保持容器の草分けとして、ニーズ変遷に応じながら、高伸長を続ける。濃口1Lなどの既存品も前年並みと堅調。通期で久しぶりに前年を上回りそうだ。「鮮度」はほかにない「生活」の大容量…続きを読む
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醤油特集:キッコーマン食品 「いつでも新鮮」の成長続く 来春から“五輪”販促
調味料 特集 2019.12.11キッコーマン食品は今3月期も「いつでも新鮮」が高成長を続けている。前向きな減塩提案、付加価値商材の拡充、進化ボトルの導入を進め、市場価値と収益を向上。トップメーカーとして市場を活性化している。PETボトルなどの既存品は消費増税前の関連販売が予想以上に…続きを読む
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醤油特集:ヒゲタ醤油 前年実績並みと堅調 「特選こいくち」受賞で高品質訴求
調味料 特集 2019.12.11ヒゲタ醤油は今3月期、醤油の出荷量・金額とも前年並みで推移し、堅調な実績を積み増している。全社をけん引する「本がえし」などの加工品も好業績を維持。醤油は家庭用の主力品である濃口1.8Lを伸ばすなど、成熟市場での販売戦略が実った。今年の全国醤油品評会で…続きを読む
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醤油特集:ヒガシマル醤油 「そばスープ」配荷・回転とも好調 シリーズ訴求も
調味料 特集 2019.12.11【関西】ヒガシマル醤油の19年度は予算未達も前年並みで着地する見通し。看板商品の粉末調味料「うどんスープ」の姉妹品として秋に発売した「そばスープ」が配荷・回転ともに好調推移中だ。同品をきっかけに「うどんスープ」シリーズの訴求を一層高めていく。 同社…続きを読む
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醤油特集:正田醤油 「おちょぼ口」改良で配荷店増やす 「二段熟成」も順調
調味料 特集 2019.12.11正田醤油は今秋、注ぎやすい卓上容器の「おちょぼ口」を改良し配荷店を増やした。前11月期は金額ベースで微減となり、久しぶりに伸ばした前年から足踏み。主力の業務・加工向けつゆ・たれは堅調。物流費など各種コストアップもあって付加価値・収益向上を追求する。フ…続きを読む
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醤油特集:盛田 デラミ容器に注力 「マルキン」新商品で伝統・価値伝える
調味料 特集 2019.12.11【関西】盛田の19年9月期業績は、家庭用・業務用とも前年比0.8%増と堅調。4月がゴールデンウイークに備えて同10.5%増となったが、5月は反動で同5%減となった。家庭用・業務用ともに大きな動きなく安定し、デラミ容器醤油が小売PBとして扱われたため、…続きを読む
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醤油特集:日本丸天醤油 「天翔ゆずぽん酢」好調 海外事業、売上げ倍増見込む
調味料 特集 2019.12.11【関西】日本丸天醤油の19年度業績は数年ぶりの増収と減益予想だった収益も上振れで好調推移。市販用では「天翔ゆずぽん酢」などのポン酢類の配荷エリアが全国へ拡大した上、好調の輸出事業が種類を増やしてさらに伸長した。業務用では提案力を発揮するOEMの濃縮つ…続きを読む
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醤油特集:ヤマモリ 付加価値型商品に特化 「ギャバしょうゆ」堅調
調味料 特集 2019.12.11【中部】ヤマモリの醤油部門家庭用商品群の状況は、今期は特に付加価値型商品に販売をシフトさせていく方針で進め、醤油カテゴリーでは日本初となる機能性表示食品の「ギャバしょうゆ」シリーズや、減塩醤油、キャラクターパッケージ醤油などを強化。特に「ギャバしょう…続きを読む
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醤油特集:大醤 自社ブランド前面に 新商品開発にも注力
調味料 特集 2019.12.11【関西】大醤は今期、自社ブランド開発に注力する。大阪府で唯一の醤油メーカーとして関西では認知を得るが、OEM・PB製造を得意とするため、「自社商品のアピールが遅れていた。社員が誇れるヒット商品を作る」と今後は年間4品以上の新商品開発に挑み、自社ブラン…続きを読む