こうや豆腐特集
伝統的な乾物素材として親しまれている「こうや豆腐」。高タンパク、低脂質な特性や豊富に含むレジスタントタンパク質の機能性などが市場認知度を高め、健康志向のユーザー層などを開拓している。新型コロナの感染拡大が続く今期は、外出自粛に伴う内食化で好調な家庭用、不調な業務用とカテゴリーで明暗が分かれているが、業界では「これまで取り組んできた機能性、メニュー提案の積み重ねで、新しい価値が着実に浸透している」(こうや豆腐普及委員会・木下博隆委員長)と手応え。仮需要で終わらない安定成長に向けて、価値訴求をさらに一歩、前進させる構えだ。(長野支局長=西澤貴寛)
-
◆こうや豆腐特集:コロナ内食化、安定成長の好機に高まる機能性認知
農産加工 2020.10.09●「新たな価値」浸透 伝統的な乾物素材として親しまれている「こうや豆腐」。高タンパク、低脂質な特性や豊富に含むレジスタントタンパク質の機能性などが市場認知度を高め、健康志向のユーザー層などを開拓している。新型コロナの感染拡大が続く今期は、外出自粛に伴う…続きを読む
-
こうや豆腐特集:消費底上げに手応え ストック需要回すメニュー提案へ
農産加工 2020.10.09こうや豆腐メーカー5社でつくる、こうや豆腐普及委員会によると、こうや豆腐市場の4~5月購入金額(全国消費者パネル調査)は、前年比で約20%増加した。 木下博隆委員長(旭松食品社長)は、「コロナ禍による内食化が要因。健康意識の高まりで、体のために何を…続きを読む
-
こうや豆腐特集:製造・原料動向=1~8月製造量、8.2%の反動減
農産加工 2020.10.09こうや豆腐はほぼ100%、長野県で製造されている。県凍豆腐工業協同組合のまとめによると、主要メーカー5社の20年1~8月期原料大豆使用量(こうや豆腐向け)は1万1579t、歩留まり率45%で推計した製造量は5211tで、前年同期を8.2%下回っている。…続きを読む
-
こうや豆腐特集:旭松食品 健康機能価値の訴求を強化
農産加工 2020.10.09旭松食品はこうや豆腐の健康機能性を中心とした新たな価値訴求を強化していく。9月1日に機能性表示食品のこうや豆腐「糖や脂肪の吸収を抑える 小さな新あさひ豆腐」(2食分64g、標準小売価格、税別200円)を全国発売。同品は、粉末調味料に難消化デキストリン…続きを読む
-
こうや豆腐特集:登喜和冷凍食品 業務用苦戦も「健康食材」認知度上がる
農産加工 2020.10.09登喜和冷凍食品のこうや豆腐関連売上げは、前年同期比約5%減。登内英雄社長は「コロナ禍で落ち込んだ外食、百貨店などのチャネルで回復が遅れている。商談機会も厳しく、新規の拡売は難しい」と話す。 一方で、消費環境は「野菜が高値の中、健康的な食材として認知…続きを読む
-
こうや豆腐特集:みすずコーポレーション 単体初、機能性表示食品を発売
農産加工 2020.10.09こうや豆腐単体で初の機能性表示食品を9月に発売した、みすずコーポレーション。肥満気味ユーザーのBMI低下、血中中性脂肪や腹部脂肪の減少といった機能を表示したパウダー状のアイテムで、小麦粉からの置き換え需要など多彩な用途も「需要喚起のフック」(同社)に…続きを読む
-
こうや豆腐特集:信濃雪 業務用の不振響く “コロナ明け”へ準備
農産加工 2020.10.09業務用の比率が高い信濃雪は、コロナ禍で「緩くない状況」(木下龍夫社長)が続く。中断していた学校給食などは戻ったが、スーパー惣菜などの和日配、観光需要の土産物などが依然として停滞している。 「販路開拓など、これまで積み重ねてきた物が一気になくなった感…続きを読む