包装もち特集

農産加工 2020.10.19
包装もち特集

 成熟市場ともいえる包装もち業界が久しぶりの活況を見せている。年末年始に需要が偏るカテゴリーだが、春夏にも多くの人が喫食経験を得た。4~9月を見ると、KSP-POSデータでは金額ベースで前年比21%増、数量ベースで同27.1%増となった。9月こそ落ち着きを見せたが、各単月で前年を大きく超えて推移している。年末年始に向けても内食需要の拡大が続く見込みで、「十数年に一度のチャンスを大事にしたい」「伸ばせるときに伸ばす」(メーカー)という声が大勢。長い目で見れば安定的・継続的な需要に落ち着きそうだが、もち業界では今回の需要増をきっかけに次の若い世代に向けた喚起にもつなげていきたい考え。業界挙げての食シーン創出が期待される。(山本大介)