包装もち特集
成熟市場ともいえる包装もち業界が久しぶりの活況を見せている。年末年始に需要が偏るカテゴリーだが、春夏にも多くの人が喫食経験を得た。4~9月を見ると、KSP-POSデータでは金額ベースで前年比21%増、数量ベースで同27.1%増となった。9月こそ落ち着きを見せたが、各単月で前年を大きく超えて推移している。年末年始に向けても内食需要の拡大が続く見込みで、「十数年に一度のチャンスを大事にしたい」「伸ばせるときに伸ばす」(メーカー)という声が大勢。長い目で見れば安定的・継続的な需要に落ち着きそうだが、もち業界では今回の需要増をきっかけに次の若い世代に向けた喚起にもつなげていきたい考え。業界挙げての食シーン創出が期待される。(山本大介)
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◆包装もち特集:内食需要拡大、秋冬へ期待高まる 3年ぶり生産量6万t超
コメ・もち・穀類 特集 2020.10.19成熟市場ともいえる包装もち業界が久しぶりの活況を見せている。年末年始に需要が偏るカテゴリーだが、春夏にも多くの人が喫食経験を得た。4~9月を見ると、KSP-POSデータでは金額ベースで前年比21%増、数量ベースで同27.1%増となった。9月こそ落ち着…続きを読む
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包装もち特集:全国餅工業協同組合 国産品信頼確保、市販品を自主検査
コメ・もち・穀類 特集 2020.10.19全国餅工業協同組合(全餅工)は、包装もちの品質調査を実施している。19年12月には、同組合品質管理委員の協力を得て、市販商品の包装もちを購入。新潟県環境衛生研究所に検査を依頼して使用原料などを判定。20年2月に組合員分、非組合員分とも表示と原材料使用…続きを読む
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包装もち特集:丸美屋食品工業 王道「みたらし」を改良
コメ・もち・穀類 特集 2020.10.19丸美屋食品工業はもち専用たれ「おもち亭 おもちとからめて!」を展開し、今12月期はもちの需要増とともに大幅に増収している。新型コロナ対策でおもちの備蓄、消費が進み、ほかにない商材と支持された。今秋は甘味の王道メニュー「みたらしもちのたれ」を湯溶き不要…続きを読む
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包装もち特集:サトウ食品 鍋物需要で消費拡大を
コメ・もち・穀類 特集 2020.10.19サトウ食品は、内食需要の高まりで鍋物需要によるもちの消費拡大を目指し、昨年新発売した「サトウのしゃぶしゃぶもち」やコンパクトな切りもち「シングルパックミニ」の販売を強化する。6月の決算発表で未定だった通期業績予想を9月7日に公表。グループ全社売上高は…続きを読む
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包装もち特集:越後製菓 環境配慮の紙外袋採用
コメ・もち・穀類 特集 2020.10.19越後製菓は、今年秋の新商品として外袋を紙パッケージにした「生一番切り餅エコ400g」を発売し、包装もちの新たな可能性を探る。21年3月期のもちカテゴリーは鏡もちを含めて前年比1.6%増の95億円を目指す。 前期のもち部門は、暖冬の影響などで12月ま…続きを読む
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包装もち特集:うさぎもち 小・中容量へさらなる注力
コメ・もち・穀類 特集 2020.10.19うさぎもちの今秋冬は、前期好調だった1kgサイズの「ながモチフィルム」シリーズをはじめ、販促提案で伸長した小・中容量商品にもさらに注力する。今期は一昨年度の売上げをベースに、着実に売上げ増を目指す。 20年4月期は、ゴールデンウイークの大型連休や夏…続きを読む
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包装もち特集:たいまつ食品 適量・適価重視26品を投入
コメ・もち・穀類 特集 2020.10.19たいまつ食品は、適量・適価を意識した秋冬の新商品を26品投入した。包装もちでは春の価格改定だけでなく、生活様式の変化を踏まえ鍋関連商品をより強化。収益確保と需要増の2本柱をキーワードに消費を喚起していく方針で、今期包装もちで前年比4%超増の42億円を…続きを読む
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包装もち特集:マルシン食品 定番「おやつ餅」を強化
コメ・もち・穀類 特集 2020.10.19マルシン食品の前8月期は、包装もちが前年微増となり、鏡もち微減、デザート前年並みを含めた全社売上高はほぼ前年並みで着地した。今期は、定番が広がりつつある「おやつ餅」の強化や新潟県産シリーズ商品などで差別化を図り、前年超えを目指す。 8月期のため新型…続きを読む
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包装もち特集:城北麺工 次の看板商品に「山形糯米128号」開発
コメ・もち・穀類 特集 2020.10.19原料事情が厳しい中、値上げ気運も高まり、城北麺工もまずはしっかり利益を確保することが最重要課題としている。このため新商品はなく、既存商品で大手と戦う方針でいる。収益改善に取り組み、8月期決算は売上げが15億2000万円で減収増益となった。売上げ減は計…続きを読む
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包装もち特集:前原製粉 原料米倉庫新設、品質向上など図る
コメ・もち・穀類 特集 2020.10.19コロナ禍により、切りもちは関東中心に需要が増加したものの、前原製粉の主力丸もちに関しては家庭用は少なく外食需要の比率が高い時期のため、前年割れでのシーズンスタートを余儀なくされた。 今期は、引き続き「独自化路線」に注力し、業界新標準となった「ながモ…続きを読む
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包装もち特集:アイリスフーズ 「おもちスープ」投入 朝やおやつに提案
コメ・もち・穀類 特集 2020.10.19アイリスオーヤマ・グループの食品事業を担うアイリスフーズは、消費者のニーズをくみ取った商品開発で、新たなもちユーザーの獲得を図っている。ここ数年は食品トータルでの売上げ拡大に向け、自社ブランド商品の拡充を積極化。包装もちでは今シーズン、5種類のスープ…続きを読む