清酒特集
秋冬の最需要期を迎える清酒業界。コロナ禍の中、業務用市場の落ち込みの影響を受けているものの、「巣ごもり消費」の広がりによる「家飲み需要」が高まったことを受け、近年は低迷していた大容量パック系の動きが好調に推移。日常の中で「ちょっと良いもの」を求めるニーズも見られ、特定名称酒の四合瓶の堅調な動きも見られる。健康志向の高まりから、「糖質ゼロ」などの機能性商品も伸長が続く。販売チャネル別では「非接触」の観点からEC事業が伸びている例も。例年は各社から多くの新商品が投入される時期だが、コロナ禍の今季は、定番商品の販売に注力する動きが顕著だ。一方で新商品のラインアップでは、「冷やして飲む日本酒」需要に応じたものや割り材としての提案、日本酒ベースのリキュールなど、消費者ニーズの変化に対応した展開が見られる。(藤林敏治)
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◆清酒特集:消費者ニーズに対応した商品提案 欠かせないブランド力強化
酒類 特集 2020.11.06秋冬の最需要期を迎える清酒業界。コロナ禍の中、業務用市場の落ち込みの影響を受けているものの、「巣ごもり消費」の広がりによる「家飲み需要」が高まったことを受け、近年は低迷していた大容量パック系の動きが好調に推移。日常の中で「ちょっと良いもの」を求めるニ…続きを読む
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清酒特集:宝酒造 かおりパック、カンを育成
酒類 特集 2020.11.06宝酒造の20年4~9月の清酒販売数量は前年比11%減だった。8月下旬から9月にかけて前年の消費増税による仮需の裏返しの影響を受けた。 ボリュームゾーンの松竹梅「天」シリーズは8月下旬から実績を落としたものの、コロナ禍による家飲み需要増もあり7月まで…続きを読む
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清酒特集:白鶴酒造 年末年始向け品揃え強化
酒類 特集 2020.11.06白鶴酒造の20年上半期(4~9月)の売上高は、前年比7%減だった。夏場の猛暑や前年の消費増税前の仮需の裏返し、コロナ禍による祭り需要の落ち込みなどが影響した。ボリュームゾーンの「まる」を中心にパック類が好調だった。今春、新発売した自社開発米「白鶴錦」…続きを読む
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清酒特集:大関 「辛丹波」に純米酒投入
酒類 特集 2020.11.06大関の20年4~9月の売上高は数量ベースで前年比14%減だった。コロナ禍で業務用は厳しいが旺盛な家飲み需要を受け、経済酒パックは前年並みを維持。主力のワンカップは、コンビニエンスストア(CVS)での販売が苦戦した。 今季は同社を代表するブランドの一…続きを読む
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清酒特集:菊正宗酒造 「ギンパック」シリーズ強化 「芳醇な香り」実現
酒類 特集 2020.11.06菊正宗酒造の今期上半期(4~9月)の国内清酒事業の売上高は、前年比5%減だった。コロナ禍により家庭用は「家飲み需要」で大容量パックが主体となって売上げの数字を下支えした。中でも「ギンパック」シリーズと、その上位ブランド「キンパック」商品はトータルで前…続きを読む
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清酒特集:日本盛 健康系、ボトル缶群育てる
酒類 特集 2020.11.06日本盛の20年4~9月売上高は、コロナ禍で業務用が落ち込んだもののスーパーやドラッグストアは好調だった。ただ19年10月の消費増税前の仮需の反動などもあり、前年比で10%以上の減となった。しかし中小容量帯の付加価値瓶商材は好調に推移。また機能性清酒「…続きを読む
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清酒特集:沢の鶴 割って飲む楽しみ方提案
酒類 特集 2020.11.06沢の鶴の20年4~9月売上高は前年比約20%減だった。コロナ禍による業務用の落ち込みなどが影響した。家飲み需要の増加でパック系は前年実績を若干上回った。 今季は、クラウドファンディングによる先行予約販売を行っていた純米原酒「たまには酔いたい夜もある…続きを読む
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清酒特集:辰馬本家酒造(白鹿) 冷やす日本酒需要に対応
酒類 特集 2020.11.06白鹿ブランドを展開する辰馬本家酒造の20年4~9月の国内清酒事業の売上高は、数量ベースで前年比10%減だった。業務用の不振や10月からの酒税減税を控えた9月の買い控えなどが響いた。首都圏の業務用の落ち込みが大きかった東日本エリアが西日本エリアの実績を…続きを読む
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清酒特集:小西酒造 「全国燗酒コンテスト」最高金賞に2商品
酒類 特集 2020.11.06小西酒造の20年4~9月の売上高は前年比23%減となった。料飲店向けに飲み放題メニューに対応していた商品が、コロナ禍による業務用の落ち込みの影響を受けた。一方で家庭での家飲み需要増を受け、通販で「白雪 大吟醸スリムボックス」が伸長した。720ml瓶、…続きを読む
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清酒特集:月桂冠 着実に酒質の上質化進化
酒類 特集 2020.11.06月桂冠の20年度上半期(4~9月)の清酒事業売上高は、コロナ禍の影響でソフトパック、特定名称酒パックを含め、パック類は堅調に推移し前年実績を維持したものの、全商品群を合わせると前年比12%減となった。 今季は、日本酒では主力のソフトパックへの注力は…続きを読む
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清酒特集:黄桜 北米で人気「缶清酒」を国内でも
酒類 特集 2020.11.06黄桜の20年4~8月の清酒事業の売上高は前年実績をクリアしていたが、9月単月では前年の消費増税前仮需の裏返しとなり、20年4~9月では前年比微減となった。「黄桜 辛口一献」「特別純米 辛口一献」や「呑」、「呑」シリーズの「糖質ハーフ」「純米 きりっと…続きを読む