清酒特集

酒類 2020.11.06
清酒特集

 秋冬の最需要期を迎える清酒業界。コロナ禍の中、業務用市場の落ち込みの影響を受けているものの、「巣ごもり消費」の広がりによる「家飲み需要」が高まったことを受け、近年は低迷していた大容量パック系の動きが好調に推移。日常の中で「ちょっと良いもの」を求めるニーズも見られ、特定名称酒の四合瓶の堅調な動きも見られる。健康志向の高まりから、「糖質ゼロ」などの機能性商品も伸長が続く。販売チャネル別では「非接触」の観点からEC事業が伸びている例も。例年は各社から多くの新商品が投入される時期だが、コロナ禍の今季は、定番商品の販売に注力する動きが顕著だ。一方で新商品のラインアップでは、「冷やして飲む日本酒」需要に応じたものや割り材としての提案、日本酒ベースのリキュールなど、消費者ニーズの変化に対応した展開が見られる。(藤林敏治)